[F1]レッドブル陣営とホンダ、2022年以降の“パワーユニット引き継ぎ参戦”に合意…規則的な環境が整い実現へ

  • レッドブルのファクトリー(英ミルトンキーンズ)。
F1に参戦しているレッドブル・レーシングは15日、自チームと姉妹チームが2022年以降、ホンダのF1パワーユニット(PU)技術を使用してF1に参戦することにホンダと合意した旨を発表した。規則的な環境が整い、ホンダPUを引き継ぐ格好での参戦が実現する。

レッドブル・レーシングは2019年から、姉妹チームのスクーデリア・アルファタウリはチーム名称がスクーデリア・トロロッソだった時代の2018年から、それぞれホンダのPU供給を受けてF1を戦っている。今季2021年もその状況に変化はないが、ホンダは今季限りでのF1参戦終了を昨秋に発表済み。コロナ禍も続くなかで、レッドブル陣営2チームは2022年以降のPUをどうするかが問題となっていた。

昨秋のホンダの(2021年限りでの)参戦終了発表当時から、レッドブル側はPU関連技術等をホンダから継承して自前のPUを仕立てて2022年以降も参戦継続することを望み、ホンダ側もそれに協力する意志があることを明らかにしていた。

諸事情を考えると実現は難しいとの見方もあったが、今般、F1界全体の話し合いを経て、コロナ禍の影響等々も鑑みつつの判断として、2022年の年初からPUの開発を凍結することがFIAから示された。これでレッドブル陣営による2022年以降のホンダPU“引き継ぎ参戦”が現実的な選択肢となるための規則的な環境が整い、合意が最終確定したものと見られる。

レッドブルにとってPUの製造や運用は可能化できても、開発が絡むとなると、本来の専門領域ではないだけに戦闘力の維持や予算等いろいろな面で厳しいところがあったはず。その最大懸念がクリアされたことは大きな意味をもったであろう。

レッドブルによると、今回のホンダとの合意は2025年に予定される次世代F1PU導入までをカバーするものとされるので、開発凍結期間にあたる2022年~2024年の間、レッドブルとアルファタウリはホンダPUを引き継いだかたちでの参戦ができることになる。

合意内容の詳細は不明だが、長い期間のうちにF1界の状況やレッドブル陣営の周辺事情が変化した場合に備え、レッドブル陣営はあくまで“元ホンダPU”を使用できる”のであって、使用しない自由が保証されているのかもしれない。あとから何が起きるかわからないのもF1だ。ただ、いずれにせよ少なくとも来季2022年をレッドブル陣営が“元ホンダPU”で戦うことは確実だろう。

自製PUプロジェクト遂行に向け、レッドブルは「Red Bull Powertrains Limited」という新会社の設立も公表した。英国ミルトンキーンズの本拠ファクトリーにて、この新たなディビジョンを稼働させる方針等も示している。

なお、2022年にレッドブルとアルファタウリが搭載するレッドブル陣営自製PU(“元ホンダPU”)がどういう名称になるかは、現段階で明らかになっていない(スポンサー獲得のために“ネーミングライツ行使”の可能性は当然あり、チーム毎に名称が異なることもあり得るだろう)。

ホンダのブランド・コミュニケーション本部長、渡辺康治氏もホンダの公式SNS上でレッドブル側との合意を喜ぶコメントを発信。渡辺氏はレッドブル陣営とF1界への貢献ができることへの嬉しさ等を語っている。同時に、ホンダとしての参戦最終年となる今季を前に「最終戦のチェッカーフラッグまで全力で走り続けていく所存です」との決意もあらためて強調した。

アルファタウリ・ホンダからは今季、7年ぶりの日本人F1レースドライバーとして角田裕毅がデビューを果たすことになっている。
  • レッドブルのファクトリー(英ミルトンキーンズ)。
  • レッドブルのファクトリー(英ミルトンキーンズ)。
  • レッドブルのファクトリー(英ミルトンキーンズ)。
  • 2020年シーズンのレッドブル・ホンダ(#33 M.フェルスタッペン)。
  • 2020年シーズンのレッドブル・ホンダ(#33 M.フェルスタッペン)。
  • 2020年シーズンのアルファタウリ・ホンダ(#10 P.ガスリー)。
  • 2020年シーズンのアルファタウリ・ホンダ(#10 P.ガスリー)。

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