知らないうちに「VICS」が便利になっていた!?【カーライフ 社会・経済学】

  • カーナビが取り付けられた車内。
カーライフに直結する「社会・経済」トピックスを横断的に紹介している当コーナー。今回は、交通インフラに関連した話題を紹介する。実は、この7月から「VICS」が一層パワーアップしている。そして多くのドライバーが、知らないうちにこの恩恵を受けている…。

ところでカーナビの地図画面に渋滞情報が表示されるが、その情報はどこから得ているものなのかをご存知だろうか。中には、カーナビメーカーから提供されているものだと思っているドライバーもいるかもしれない。確かに一部、自動車メーカーやカーナビメーカーは独自に渋滞情報(プローブ情報)を収集しそれをユーザーに提供してもいる。しかしそういったケースも含めほぼすべてのカーナビが、「VICSセンター」から発信されている渋滞情報を活用している。

ちなみにいうと「VICS」の情報は車載カーナビにとどまらず、例えば「Yahoo!カーナビ」や「ナビタイム」が提供しているカーナビアプリでも活用されている。つまり、車載機にせよアプリにせよ、多くのナビで「VICS」の情報が役立てられている。

その「VICS」の情報量が、ここにきて一気に拡充されたのだ。

とはいえ、その事実を知らなくても問題はない。愛用のナビが「VICS」に対応していれば、より詳細な情報をすでに普通に得られているからだ。しかしこれがどういうことなのかを、知っておいても損はない。

さて、まずは「VICS」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。「VICS」は以下のように機能している。都道府県警察や道路管理者等からの情報が「日本道路交通情報センター」にて集められ、「VICSセンター」はその情報を処理・編集し「FM多重放送」等を介してクルマに搭載されているカーナビやカーナビアプリに送信している。

で、この「VICSセンター」が処理・編集している渋滞情報に、自動車メーカー(トヨタ、日産、本田)とカーナビメーカー(パイオニア)から提供される「プローブ情報」が加えられるという実証実験が、2020年の4月からスタートしていた。ただしこの段階での実験エリアは、関東1都6県内に限られていた。そして期間はその年の9月までとされていた。

ところが、「新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の影響で道路交通量が減少したこと、効果検証の重要なイベントであった『東京2020オリンピック・パラリンピック』が延期されたこと、実験期間の延長を望むユーザーの声が多いことを踏まえ」て、10月以降も延期されていた。

さらに当実証実験は翌年も打ち切られることなく継続し、2022年の1月からは、実施エリアが、札幌エリア、愛知県、大阪府へと拡大。そして今年の7月4日からはいよいよ、実施エリアが全国へと広がったのだ。

ちなみにプローブ情報により、情報提供が可能な道路の総延長が全国で約2.2倍に増えている。結果、到着予想時間の精度が上がり、渋滞回避も一層しやすくなっている。

貴方のカーナビも7月4日以降、以前よりも使いやすくなっているはずだ。今度のドライブでは、そのことをぜひご確認を。

  • カーナビが取り付けられた車内。
  • 従来と実証実験時の表示例の比較(従来)。
  • 従来と実証実験時の表示例の比較(実証実験時)。

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