FF化から40年、エポックメイキングだった5代目トヨタ『カローラ』【懐かしのカーカタログ】

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1983年に登場した5代目トヨタカローラ』。この世代は、カローラにとって最初のFFだったことがトピックだ。初代から17年続いたFR時代から一転、それより長く、今年でFF化されてすでに40年が経ったことになる。

CMに郷ひろみを起用していたのをご記憶(あるいはご存知)の方も多いはずだが、FF化に伴い、自ずとひときわリフレッシュ感のあるモデルチェンジの敢行となった。

◆ボディ形状はスプリンターと差別化
ファミリー系は4ドアセダンと5ドアの2タイプで、たとえば4ドアセダンで見ると、全高は4代目とほぼ変わらず、ホイールベースは30mmだけ伸ばしたものながら、FFの合理的なパッケージングでよりゆとりのある室内空間と、クッキリとしたスタイリングに生まれ変わった。セダンについてはもちろん兄弟車の『スプリンター』にも設定されたが、キャビンを6ライト化するなど、カローラとのデザイン上の差が大きくなった。

またバリエーションに加わった5ドアは、セダンのリヤサイドドアから後ろを専用にデザイン。まるで欧州小型車さながらの洒落たスタイリングで人目を惹いた。カタログには“オールフラットシート”が紹介され、セダンを上回る多用途性がアピールされている。

◆FF化されなかったAE86、“2BOX上級生”も
それとこの世代といえば忘れてはならないのが「AE86(85)型」だ。FF化されたセダン系とは別に、FRを踏襲したスポーティモデルとして設定されたのがこちら。『カローラ・レビン』、『スプリンター・トレノ』のシリーズ名とし、DOHC(4A-GEU型)のほか、1.5リットルのSOHC(3A-U型)搭載車もラインアップ、3ドアと2ドアが用意された。

それともう1台、カローラのFF化に伴い、1年5か月遅れで追加されたのが、2ボックスの『カローラFX』。3ドアと5ドアが用意され、3ドアのトップモデルとして「GT」も設定。横置きに改良された4A-GELU型1.6リットルDOHCを搭載し、“2BOX上級生”のカタログコピーで存在感を示した。

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