【東京オートサロン2022】やっぱり楽しく走りたい! GR86&BRZカスタム最前線(トムス、HKS、ブリッツ、トラスト)
そんな方々の開催への想いが通じたのだろうか、今年は無事に開催されることとなり、多くの出展社、そして色とりどりのカスタムカーで会場が華やかに彩られている。
今回の東京オートサロン2022で注目の車両と言えば、昨年発売が開始されたSUBARU BRZとトヨタGR86だろう。先代の86とBRZが2012年に発売されカスタムシーンに大きな好影響を与えただけあり、9年の時を経てモデルチェンジされた新型にも、当然ユーザーや自動車業界からも大きな期待が寄せられている。
そこで、東京オートサロン2022に展示されているGR86とBRZの中から、編集部が選んだ展示車両とその開発のコンセプトなどを伺ってきたのでお届けしよう。
前編は、走りにもこだわりたい方々が気になる、あのパーツメーカーのデモカーだ。
トムス「憧れを実現してほしい」
新型のGR86は、先代の86に比べて排気量が2.4Lに上がり、低速でのトルクも良くなり、乗りやすくなっていると感じています。その走りを生かしつつ、さらに楽しいクルマに仕上げていきたいと思っています。
そのために、足回りですとか、エアロの空力の部分は重視しています。やはりトムスはレーシングチームというイメージをユーザー様に持っていただいておりますので、レーシングカーのテクノロジーを一般車に落とし込んだパーツやクルマを体感して欲しいですね。
それはトムスというレーシングチームであるからこそ、憧れをもっていただけていると思いますし、その憧れを実現させていただきたいと思っています。
そして、トムスのパーツがついたおクルマに乗って、楽しいカーライフを送っていただけたらうれしいです。
HKS「クルマに乗っている時間を楽しくするお役に立ちたい」
先代86の時は一気にチューニングを進めて目標のタイムをクリアすることができたんですが、このGR86ではサーキット仕様と一般車仕様を連携させながら開発を進めて、いいものは商品化していきたいと思います。
エアロにつきましては、ドレスアップ効果もありますが、やはり機能パーツのメーカーとして、CFD(数値流体力学)解析を使い、アンダースポイラーの形状やタイヤハウス前のフィンなどで空気の流れを整えて、タイヤハウス内で発生する揚力を低減できる仕様になっています。
運転することが好きで、何かプラスαで走る楽しさを味わうのが好きな方に向けて、パーツを提供できたらいいですね。
例えば、足回りとかマフラーを変えてみると、音やアクセルのフィーリングがちょっと違ったり、普段の運転の中で楽しめることがあると思います。
それが通勤であっても、クルマに乗っている時間が少しでも楽しくなるように、HKSのパーツがお役に立てたらいいなと思います。
ブリッツ「クルマ遊びは楽しくないと意味がない」
GR86は、純正のボディラインを崩さないようにしながら、フロントとリアのバンパーを交換し、ワイドフェンダーとサイドのリップを装着しています。サーキット向けの仕様ではなくて、ストリートで上品にというか、大人っぽく乗っていいただけるようなコンセプトで開発しています。
BRZのほうは、フロントリップなど価格帯をおさえた、エントリーユーザーの方に提供できるようなパーツを装着しています。
ブリッツには『TUNE YOUR LIFE』というコンセプトがあり、安心、安全はもちろんですが、楽しくないと意味がないと思っています。これからもスタイルもかっこよく、かつ高品質なパーツをご提供して、クルマ遊びをもっと楽しんでもらえるように、日々考えてモノづくりをしていきます。
トラスト「GR Garageや量販店のお客様に安心してカスタムしてほしい」
こちらのGR86はターボ仕様なんですけど、まだコンピューターの解析ができていなくて走らせることはできていません。ただ、先代の86での経験をもとに、排気量が上がったことも考慮に入れてセットアップを進めています。
これからテストを重ねていって、最終的な仕様を詰めていきたいと思います。
エアロは、先代の86の時はワイドボディキットなども販売しましたが、このGR86は車検対応の”さりげない”エアロにしています。
GR Garageさんやオートバックスさんなどの量販店に来るお客様に、安心して乗っていただけるようなクルマにしたいと思っています。チューニングショップさん向けということより、もうちょっと気軽にターボなんかもセットアップしてもらえるようにできたらいいですね。
GR86は気軽に振り回して楽しめるサイズのスポーツカーだと思っています。クルマって乗り慣れてくると、どうしても物足りなくなってきて、自分なりにちょっとカスタムしてみたいというお客様が多いと思います。
GR Garageさんなどでいろいろイベントをさせていただいていますが、そうした場でいろいろなユーザー様のご意見を聞きながら、エアロやNAからターボチューンまで、お客様のニーズに合わせて、いろいろなパーツを開発していきたいと思います。
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それぞれのパーツメーカーでコンセプトや開発の進め方の違いはあれ、幅広いお客様からの要望に応えながら、クルマをもっと楽しんでもらうために、日々パーツ開発に精を出しているようだ。
後編では、ドレスアップ性の高いエアロメーカーがプロデュースしているGR86とBRZをお届けしていこう。
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