ドアを開ければ癒しの空間!我が家のハイエースは、家族とわんこが快適なこだわり満載のキャンピングカー
前愛車・セレナを所有して15年以上が経過していた羽雲(ワク)さん。新たなパートナーとして家に迎え入れたのはトヨタ ハイエースのキャンピングカー仕様。
もともと凝り性だったという羽雲(ワク)さん夫婦は自慢のハイエースを駆使して車中泊やキャンプなどアウトドアを楽しみ、クルマをより使いやすくアレンジするようになっていったそうです。
その結果、ペットのワンちゃんや娘さんともステキな思い出ができたそうです。
そんな、羽雲(ワク)さん×ハイエースのお話です。
――羽雲さんは現在、ハイエースのキャンピング仕様に乗られているということですが、これまではどんなクルマに乗られていましたか?
若いころはセリカでしたね。その後はミニバンがメインになってきて、このハイエースの前はセレナに乗っていました。結婚してからはずっとミニバンばかりですね。
――もともと外で遊ぶのが好きでミニバンを選んでいたんですか?
今ほどはやっていなかったですが、アウトドアで遊ぶこともしました。もともとクルマが好きだったからクルマでどこかに家族で出かけたいということがあってミニバンをメインで選んでいたというところがあります。
――そんな中で今回、ハイエースに買い替えた理由は?
前車のセレナを所有して15~16年くらい経って、とうとう故障したんですね。それで買い替えないといけないなと思っていたんです。
当初はセレナの現行モデルを買うつもりだったんですが、思ったよりも高額だったし、値引きもあまりなかったのでどうするかと悩んでいました。
そんな時、あるテレビ番組を見ていたら「キャンピングカーもいいな」と思って大阪で行われたキャンピングカーのイベントに行ってきたんです。
正直、キャンピングカーとなると1000万円は優に超える高級なものというイメージがあったので手が届かないと思っていたんです。
でも、見に行ったら頑張れば手が届く範囲だということがわかって、そこから本腰を入れて探し始めたという感じです。クルマ好きな人間からしたらキャンピングカーってちょっと憧れもありましたし。
――それからはキャンピングカーに絞ったクルマ探し?
そうですね。いろいろなビルダーさんから見積もりを取りましたし、イベントに出店しているビルダーさんにも見積もりを出してもらって、自宅から通えるところにお店のあるところでキャンピングカーを取り扱っているお店から攻めていったという感じですね。
――その中で選ばれたのが現在の愛車ですね
そうですね。デザイン性や使い勝手、それと私はペットで犬を飼っているので犬が過ごしやすいクルマがいいなという観点で選びました。
――このクルマに決めたポイントはどこですか?
車内のレイアウトのバランスと内装のデザイン性ですね。くつろげるリビングスペースがあるのがいいなと思ったし、スライドドアを開けた時に車内の導線が確保されていて乗りやすいなと思ったんです。
――購入を決めてから納車まではどれくらいかかったんですか?
8ヵ月くらいかかりましたね。手が届くかもとは言いながら金額としては高額なので、けっこう時間をかけて吟味しました。せっかく購入したのにすぐに手放すことにならないかとかいろいろ考えてしまい、最後の一歩に踏み込めなかったというところもありました。
私はいろいろ考えちゃったんですが、最後は妻が「いつまでも迷っていたら決まらないよ!いざとなったら売ればいいじゃない」という感じで背中を押してくれて、今のクルマに出会ったという感じですね。
――そうして迎えた納車だったので感激もひとしおだったのでは?
その通り、本当に感激しました。納車前日は眠れなかったです(笑)。正直、ハイエースには「商用車」というイメージがあるからあまり興味はなかったんですよ。最新のクルマと違ってあらゆる設備が付いていない昔ながらのクルマだし。
ただ、そうしたクルマが自分の好みのキャンピング仕様となったのでうれしかったし、始めてクルマを手にしたとき以上にワクワクしたと思います(笑)。
――「キャンピングカーを買った!」と言うと周りの反響もすごそうですね。
すごかったですね。もともとクルマに興味がない人からも「冷蔵庫があるとかシンクがあるクルマって何?」って食いつきがよかったです。
周りからは「まさか自分の知り合いにキャンピングカーを持っている人が出てくるとは!」という感じで驚かれることが多かったです。
――このクルマになってから積極的にキャンプに行くようになったということでしたが、どんなところに行かれましたか?
納車されたのが12月の暮れだったのでFFヒーターというエンジンを付けずに暖房が付けられるというものがあって、それを付けて車中泊をしてみるため道の駅に行ってみました。その時は知識がなかったのですごい寒い地域に行ってしまって(笑)。
――車中泊って女性はちょっと抵抗があるかもと思ったんですが、奥様は抵抗にはなかったですか?
なかったと思います。最初に行った道の駅は温泉施設が併設されているところでメイクを落とすこともできるところだったので、温泉に入ってからクルマで寝てみようと。
――初の車中泊、眠れましたか?
眠れなかったですね。最初はFFヒーターをうまく活用できなかったので寒かったのとクッションがあまりよくなかったみたいで腰が痛くなりました。
――これに懲りてしまって嫌になってしまう人もいるかと思いますが、羽雲さんは逆にのめり込んだ感じでしたか?
そうですね。そこから快適に寝るにはどうしたらいいんだろう?みたいな感じで調べたり勉強したりし始めましたね。サーキュレーターのおすすめのものとかクッションのいいのを探したりして。
――そうして羽雲さんのカスタムが始まったんですね(笑)。いろいろトライ&エラーをしたと思いますが、「慣れてきたな」と実感したのはどのあたりからですか?
そこまで行くにはけっこう掛かりましたね……9ヵ月くらいかな?
妥協したくないというのもあるから、敷布団のサイズとかデザインや柄も気に入るものを選んで探していくと時間はかかるし、実際試してみてどうかというのもあるし。そうして慣れた感じがしたのは昨年の夏ごろに行ったキャンプからだと思います。
基本的にキャンプしてもテントで寝ずにクルマで寝るんですが、そのあたりからなれたかなと。焚火やバーベキューで一通り遊んで、最後はクルマの中で寝るという感じで自分の遊び方のスタイルが確立したと思います。
――このころのインスタの写真を見るとワンちゃんと遊ぶ様子が見られますが、クルマに乗せていく際に工夫していることはありますか?
わんこが滑らないようにするのと、床にキズが付いてしまうのでキズ防止ですね。タイルカーペットを自分で一面に敷き詰めてキズが付かないようにしたり、冬場は冷たさを防止したり。
――内装もかなり工夫されている様子ですが、これも羽雲さんのアイデアですか?
僕も意見は出しますが、ほとんどは妻のものですね。やはり妻のセンスが優れているので僕の意見をうまく反映して形にしてくれている感じです。
――そうしたことがかみ合っていったのがこれくらいの時期で、それでキャンプが充実したって感じですか?
そうですね。もともと僕が凝り性でハマったら突き詰めちゃうタイプなので、どうしてももっといいものをってなっちゃうんですよね。
このクルマをキッカケにSNSを始めたんですが、反応をもらえるともっといいものにしたいなって考えちゃうとしっかりやりたくなっちゃうんですよ。
――そうしたこだわりがフォロワーさんたちからいいねをもらえる要因なんでしょうね。キャンプ場もいろいろ行かれるんですか?
そうですね。僕は大阪に住んでいるのですが、特定の場所を決めずに関西エリアや中国エリアで行けそうなところはいろいろいくようにしていますね。標高が高くてキレイなキャンプ地かご当地のグルメを目当てに各地の道の駅を目指して出かけることが多いです。
それぞれのキャンプ地や道の駅にいいところがあるし、妻と成人した娘とで仲良く出かけるので家族仲も深まるし、楽しい思い出がたくさんできました。
――成人された娘さんが家族旅行のたびに帰省して一緒に出掛けるって素敵ですね!
普通はあまりないですよね(笑)。誘ったら今でもけっこうついてきてくるし、母親とならまだしも父親である僕と出かけてくれるのはうれしいですね。
娘は父の日とかだと二人で出かけてもくれるし、このクルマを買う前はビッグスクーターに乗っていたんですが、2人でツーリングなどにも出かけることもありました。
――とても仲がいいんですね!うらやましいです(笑)。では、このクルマでの思い出は家族でのお出かけですか?
そうですね。家族とわんことのお出かけが増えたことですね。場所を気にせず出かけられるし、時間も気にしないでいつでも行けるし。
以前だとわんこが泊まれるホテルを探してから旅行ということが多かったですが、このクルマになってからはそうしたこともなくなったから出かけやすくなりました。
もしかしたら、わんこのために、このキャンピングカーを買ったというところがあるかもしれません。
――そんなハイエースですが、羽雲さんの中で1番のお気に入りポイントはどこでしょうか?
車内のシートや家具の色合いですかね。木目調の雰囲気が好きなので、これは気に入っているポイントですね。あえて外観は特にいじらずフツーの雰囲気にして中と外のギャップを楽しめるようにしています。
見た目はただのハイエースなんだけど、ドアを開ければ癒しの空間みたいな感じにしています。
――かなり仕上がっている感じだと思いますが、今後のカスタムの予定などはありますか?
先ほど「見た目はフツーのハイエースにしている」と言いましたが、オーバーフェンダーを付けてよりオフロード感を出したいなと考えています。
あとは車内も装飾の葉っぱなどを付けていたんですが、100均のものではなく、ホームセンターなどで購入して、より本格的にしたいと思っています。
――凝り性が炸裂ですね(笑)。では今後行きたいところは?
四国エリアですね。香川でうどんを食べたいし、気になる道の駅があるので行ってみたいなと。あとは長野とかの信州エリアも行ってみたいなと思います。ちなみにこの取材後には兵庫のキャンプ場に行こうと計画しています。
――では、羽雲さんにとってこのハイエースはどんな存在になりますか?
そうですね……お恥ずかしいことですが、「無機質ではない存在」ですかね。クルマって本来は機械で無機質なものですけど、このクルマがあることで家族が仲良く過ごせるし、わんことも楽しく過ごせる。家族の一員であり、命があるように感じます。
僕はもちろんですが、妻が今までよりもクルマに思い入れが芽生えたみたいで今まで一度もしなかった洗車も積極的にやるようになったし、カスタムでも「このパーツが欲しい」みたいな感じでアイデアを出してくれるようになりました。
今風に言うと「沼にハマる」感じになりましたね(笑)。
「まさか自分がキャンピングカーを所有することになるなんて」と自身でも驚いていた羽雲さん。こだわりの車内のハイエースで行くワンちゃんや奥様とのお出かけはもちろんのこと、父親想いの娘さんとのクルマ旅も羽雲(ワク)さんにとっては幸せなひと時となっているようです。
四国一周を皮切りに各エリアでキャンプを計画しているということなので、全国津々浦々で羽雲さんのハイエースを見かけることがあるかもしれませんね!
【Instagram】
羽雲(ワク)さん
(文:福嶌弘)
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