ガソリン車からBEVの日産アリアに乗り替え違う愉しさを発見

  • 日産 アリア

    日産 アリア

クルマが大好きだというのぶさん。若い頃は「クルマ=セダン」という考えのもと、カスタムして楽しんできたと言いますが……結婚して子供ができて、家を建てた際に電気自動車、日産 リーフに買い替え。本人曰くかなり葛藤があったと言いますが、いざ乗ってみるとその便利さに満足したそうです。

その後、今の愛車である「アリア」を手にすることになりましたが……そこに待っていたのはリーフ以上の満足さだと言います。

そんな、のぶさん×アリアのお話です。

――のぶさんは、現在日産のアリアに乗られているということですが、これまではどんなクルマに?

最初はホンダのHR-Vに乗っていました。そのあとにBMW、次がクラウン、リーフを経て今のアリアにした感じですね。

――バリエーション豊かな遍歴ですね。もともとクルマが好きだったんですか?

そうなんです。若いころはセダンが大好きだったのでクラウンに乗っていましたね。車高調を入れたり、自分好みにカスタムしたりして、仲間とオフ会にもよく行くようになりました。

そんな中で電気自動車への出会いのキッカケは、家を建てたことですかね。東日本大震災が起きた後で、計画停電が行われている時期でした。ハウスメーカーさんから、蓄電できる機能を持っていた方がいいというアドバイスを受けて、家にもそういう設備を入れたんです。それでクラウンからリーフに乗り替えました。

  • リーフとアリア

    リーフとアリア

――クルマが大好きだったのぶさんからしたら、大きな決断だったのでは?

リーフに買い替えるころはメチャクチャ葛藤がありましたね。今とは違って、当時の電気自動車って走行できる距離も短かったし、制限が付けられる感じがするのがどうしても嫌だったんですよ。

――でも、電気自動車を2台乗り継いだということはリーフで電気自動車の良さに気付いたんですね?

そうですね。一番の魅力はやっぱり維持費の安さですね。ガソリン代が掛からないってこんなに大きいのかと思いましたよ。

それとバッテリー交換の必要もないから車検に出すときの費用もかなり安くて。経済的な理由を考えると、もうガソリン車に戻れなくなりました(笑)。

――ということは、今回の買い替えにはガソリン車という選択肢は?

なかったです。ちょうど2年くらい前ですかね?ディーラーのスタッフから「電気自動車のSUVタイプが出るよ」というウワサを聞いていたので、そのモデル車が出展されるオートサロンに見に行ったんです。それで一目惚れしちゃったんですよ。

だから「発売が開始されたら、絶対にすぐ買おう!」と決意しました。

――デザインに一目惚れだったんですね。

そうなんですよ。あと航続距離がめちゃくちゃ伸びたというのも大きなポイントでした。

前のリーフは300㎞くらいしかもたないから遠出するときに心もとなかったので、「多少高くてもアリアの方がいい!」と思いましたね。

  • 日産 アリア

    日産 アリア

――同じ電気自動車なので乗り味は大きく変わらないかもしれないですが、アリアに乗ってみての第一印象はどうでしたか?

印象に残ったのはインテリアのデザインですね。日本の伝統を感じる雰囲気があって、そこが特に気に入っています。

――航続距離が延びたということで、お出かけの頻度は増えましたか?

増えましたね。前は町内を走るとか、あまり遠出することはなかったんですが……このクルマになってからはガンガン遠出するようになりました。

私たちは群馬県在住なんですが、先日もディズニーランドに家族で出かけることができました! それでも帰ってくるときに残りのバッテリー量を見るとまだ40%くらい残っていたのですごいなって感心しました。

――行きつけのスポットスポットなどもできましたか?

家族そろってディズニーが好きなので、ディズニーランドが多いですかね(笑)。

あとはアリアのオーナーのオフ会もあるので、山梨県などの県外へ行くことが増えました。最近は充電器が増えたので、オーナー同士で集まってお互いに充電しながらクルマ談義する、みたいなのが楽しいです。

――のぶさん自身、比較的フットワークが軽いタイプだったりするんですか?

そうですね。僕もそうですし、家族も家でじっとできないタイプなので家族でオフ会に参加するなんてこともありますよ!

――リーフ以降、あまりクルマをイジることがなくなってしまったということですが、オフ会に行って往年のカスタム欲がうずいたりはしませんか?

正直やりたいですね(笑)。カスタムされているクルマはやっぱりカッコイイと思いますし。ただ、今は妻がお金を握っているので「ダメ!」って怒られちゃうので……。

――所有されて2年が経つということですが、アリアと過ごした中で特に印象深い思い出は?

見晴らしのいいところでクルマと一緒に写真を撮ることが増えたので、これからの時期だと桜とか菜の花、5月だとこいのぼりと一緒に、みたいな感じで季節に合わせて出かけるようになったことですね。そうした写真を撮ることで季節を感じることが増えました。

キレイな写真を撮りたくて出かけることも増えたし、アリアがモダンなデザインだから写真映えもして、よりやる気が出ますよね。

――クラウン、リーフ、そしてアリアとクルマが替わるごとに遊び方が変わってきた感じですね

そうなんですよ。昔はカスタム一辺倒だったんですけどね。

あと、アリアになってから自宅に電気も還元しているんです。これをやるようになってから家の電気代が減ったと妻から喜ばれていますね。

――電気自動車に替えてから、家族の反応はどうでしたか?

おおむね好評ですね。前のクラウンのころはいろいろいじっていたから乗り味も悪くて…。しかも「うるさい!」ってしょっちゅう怒られていましたが(笑)、リーフ以降は静かなのでそういうこともなくなりました。

あとはアリアに替えてからは広さが段違いなので喜ばれますね。リーフだとぎゅうぎゅうになって乗っていた感じだったので、息子は「前のよりも広くていいね!」とは言ってくれますね(笑)。

――通勤でも使われているということですが、職場の方からの反響はいかがでしたか?

アリアはそうでもないですが、クラウン→リーフの時はかなりいろいろ言われましたね。前がカスタムされていたクルマだったから「リーフのマフラーを直管にしないの?」とかってイジられたり(笑)。もともとマフラーないんですけどね。

もともと僕がクルマ好きなのを知っているからこうしてからかってきたんですけど、僕の様子を見ているうちに「電気自動車いいかも」という感じになってきましたよ。

――のぶさんに影響されて電気自動車を買われた同僚の方もいるのでは?

いるんですよ! 今、彼はリーフに乗っていて、次アリアにしたいとは言っていたんですが……半導体不足で生産が止まっていた影響もあって、値段が上がったらどうしようか?と迷っているみたいです。

僕は運が良かったのが、オートサロンで見てすぐに買いに行ったことですね。後々すぐに生産停止にもなったし、再開したら値段も跳ね上がってしまったし……購入できて内心ホッとしましたよ。

――かなりラッキーでしたよね。では、のぶさんとして特に気に入っている部分は?

デザインと内装の広さですね。運転席と助手席の間にコンソールなどのでっぱりがあると思いますが、アリアはモーター側に全部押し込めてあるから全フラットになっていて。そうした洗練されたデザインが特に気に入っています。

あと、長距離運転するときは自動運転が本当にありがたいですね。ディズニーランドで遊んだあとも疲れずに運転できるので最高です。

――今後、アリアで出かけたいところなどはありますか?

USJですね。前に妻のクルマで行ったことはあるんですが、今度はアリアで行ってみたいです。

多分どこかで充電することにはなると思いますが、SA・PAの充電器も大きくなってきたし、最近は、アプリで充電スポットの混雑具合などを教えてくれるものもあるので昔より遠出しやすくなったと思います。

正直、リーフのころはまだアプリもなくて、ナビで探すしかなかったので時代が追い付いてきたなって感じがします(笑)。

  • 日産 アリア

    日産 アリア

――では、のぶさんにとってアリアとはどんな存在ですか?

月並みな言い方になってしまうけれど「相棒」ですね。結婚して子供ができて、クルマの使い方も変わっていく中で、今の僕にはアリアがベストかなって感じがします。

多分、若いころの僕が今のアリアを見たら、ビックリするでしょうね(笑)。「絶対セダンしか乗らない!」と当時は思っていたので。

だから初めて買う時も「電気自動車なんて」という抵抗があったんですが、いざ乗ってみると僕の知らなかったクルマの楽しさや家族と過ごすこの時間を得られたので、もう他には変えられないですね。

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のぶさん

(文:福嶌弘)