【連載全16話】第14話 トヨタ・セリカXX・・・日本生まれの懐かしいスポーツモデル

今回は、一見ごく普通のクルマのようでありながら、優れた走行性能や運転の楽しさで知られたFR(フロントエンジン・リアドライブ)の日本車をピックアップ。1970年代のモデルを中心に16車種を週替わりで紹介します。

トヨタ・セリカXX

1978年に登場した初代セリカXX(ダブルエックス)は、2代目セリカのノーズを伸ばし、内外装を高級化したボディーにクラウンやマークIIに使われていた直6 SOHCエンジンを搭載。北米輸出を主眼とするグランツーリスモだったが、現地ではXXが成人映画のレーティング用語だったこともあり“スープラ”を名乗った。1981年にフルモデルチェンジした2代目のキャッチフレーズは“SUPER GRAND SPORT”。高級GTのテイストは5カ月ほど前に誕生した初代ソアラにまかせて、よりスポーティーな方向へとキャラクターを変更したのだった。

セリカ リフトバックをベースとする3ドアクーペボディーを採用。リトラクタブルライトを装備するシャープなノーズの下には、ソアラに積まれてデビューした2.8リッター直6 DOHCや2リッター直6 SOHCターボユニットなどを搭載し、パフォーマンスは先代より大幅に向上。カタログや広告においては、当時トヨタと協力関係にあったロータスの総帥コーリン・チャップマンを「F-1の神と呼ばれる男」としてフィーチャーし、スポーツオリエンテッドなイメージをアピールした。

翌1982年には新開発された2リッター直6 DOHC 24バルブエンジンを積んだ2000GTを追加設定。当時は自動車税が高額だった3ナンバーの2800GTに迫る、最高速度200km/h超というハイパフォーマンスを5ナンバーで実現したモデルとして、若年層を中心に高い人気を得た。

[GAZOO編集部]

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