レガシィ ツーリングワゴンが、10数年ぶりに我が家に戻ってきた!後席専用だったクルマは、運転席専用に!
幼少期に夏は海、冬はスキーと、家族4人で出かけるのが恒例だったという「中村さん」。ときには、車中泊をしながら遠出することもあったそうで、レガシィ ツーリングワゴンには家族との楽しい思い出がギュッと詰まっていると話してくれました。
そんなレガシィ ツーリングワゴンを、免許を取ってから探し求めて4年。やっと愛車として迎え入れることが出来たそうです。今回は、中村さん×レガシィ ツーリングワゴン のお話をお届けします。
――4年越しに、やっと手に入れたんですね。
はい。僕が幼少期のときに父がずっと乗っていたんですけど、同じボディーカラー、グレードの個体が欲しかったんです。そういうのにこだわって探していると、全く見つからなかったんですよ。で、やっと見つかって、ここを逃したらチャンスはない!と思い購入しました。
ただ、父が乗っていたのが前期で、僕のクルマが後期なんですけどね。あとは、父のはオートマでしたが、僕のはマニュアルになりました。もうそこまでこだわっていたらいつまで経っても乗れなさそうなので、そこはOKということで!
――詳しいグレードは何ですか?
型式はE-BG5で、グレードはTS-Rです。このグレードのお気に入りポイントは、ターボエンジンじゃなくてNAエンジンというところなんです。
多分……というか、スバル車といえば圧倒的にターボ好きな人が多いと思うから、王道の選択ではないんですけどね。ファミリーカーとしては比較的人気だったらしいけど。
――当時のお父様は、なぜNAエンジンを選んだのですかね?
「ターボよりNAの方が自然でいいんだ!」と言っていました。その根拠は……、う〜ん。何となくそう思ったということでした(笑)。それで僕も洗脳されて、なんとなくNAの方が良いんだ!という感じです(笑)。
でも、本当に結構良くて、5名フル乗車で群馬の山を登れたし、荷物満載でキャンプに行ってもトルクが足らないとは思わなかったし、九州から帰ってくる時に、京都でスタックしたくらいで何だかんだ進めたので、僕はこれで満足しています。
――こうして聞くと、親の影響力ってすごいなとつくづく思います。
確かに!ただ、このクルマには走りを求めているわけじゃないから、ターボでもNAエンジンでも、どちらでも良いんです。クルマに走りを求めていないって……!?と突っ込まれそうですけどね(笑)。
レガシィに乗ってどこかへ行ったこととか、子供の頃の楽しかった記憶を不思議と覚えていて、それを大事にしたいから購入したんです。
その頃から僕は大分成長して、26歳になりました。だけど、その頃のことを思い出すと、なんだろう……温かい気持ちになれるんですよ。だから、愛車として迎え入れました。
――実際に納車して、嬉しかったのでは?
嬉しかったというか、10数年ぶりに我が家に戻ってきたなという感覚でした。あったあった。ココにこういう感じで〜みたいな。
――改めて見て、思ったことは?
今見ると古臭いデザインだと感じる人もいるかもしれないけど、嫌味のないシュッとした顔がカッコいいなと思います。
あとは、後ろ姿がやっぱり良い!前から見るとボンネットが低くて屋根が高い位置にあるんですけど、後ろから見るとそれが無くてすごくバランスが取れているんです。
レガシィは商用バンの設定が無いからなのか、同じ時期に販売されたワゴンと比べるととてもスタイリッシュなんですよ。そこがお気に入りポイントですね。
――内装はどうでしたか?運転をするようになって、子供の頃とはまた違う印象を持ったのでは?
そうですね。ステアリングは思い出の中のレガシィよりも小さいなとか、身体がすっぽり収まっていたシートが今はピッタリだなという印象を持ちました。でも外観同様に懐かしさを感じましたね。
内装で、1個だけカスタムしている箇所がありまして。先程、父が乗っていたのは前期型だったとお伝えしましたが、前期型は3本スポークのMOMOステなんですよ。薄くて、シンプルでスタイリッシュに見えるんです。
この年代のクルマって、ウレタン、革巻き、メーカーのエンブレムが真ん中にどーんっという感じのステアリングが多かったから、家のはちょっと違うぞと自慢だったんです。だから、ココだけは変えています。
名付けて!思い出仕様!
――それだ!思い出仕様カスタム!
我ながら、良い命名です(笑)。現在、僕はこのレガシィで車中泊旅に出掛けているんです。
――どういう所に行くんですか?
場所は全国津々浦々で、日本本土最西端の地である長崎県の佐世保とか、日本神話の舞台に出てくる宮崎県の高千穂とか、気になるスポットに行くという感じですね。
映画やアニメの聖地巡礼をする人がいるじゃないですか?あれと同じで、日本神話巡礼をしています。
――なんか、すごい……。
そこで重要なのは、思い出のクルマで、大切にしたい思い出を乗せながら旅に出るということなんです。
思い出先行でクルマを選んで良かったって、乗るたびに思います。
長期休みが取れたら、今度は北海道への旅を考えているという中村さん。走行距離がどんどん伸びていくのに比例して、思い出も沢山追加され、その都度思い出されていくことでしょう。
(文:矢田部明子)
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