東日本大震災で考え一新。“ゆうさく”ことマツダ CX-30と過ごす何気なくとも素晴らしい毎日
13年前の東日本大震災で被害に遭った爺とゆうさくさん。そうした経験から久しぶりに愛車を購入しようという中で“自分が好きなものを選ぶ”という考えにたどり着き、選んだのが自身初のマツダ車となるマツダ CX-30。
ラッキーカラーの赤を纏った愛車はその美しさはもちろんながら、カーライフという点で爺とゆうさくさんに新しい日々をプレゼントしてくれたそうです。
そんな、爺とゆうさくさん×CX-30のお話です。
――現在、CX-30に乗られているということですが、これまではどんなクルマに?
今、私は56歳になりましたが、免許を取って以来、ハイエース、セルシオ、シエンタ……とずっとトヨタ車が続いていて。それからこのクルマになりました。
――買い替えのキッカケは何かありましたか?
実は僕、仙台に住んでいて東日本大震災で被災したんですね。それで自宅も倒壊したし、子供もいたので生活が大変だったので当時乗っていたクルマを手放して、ただ走ればいいという理由で買った安い中古車を8年ほど乗っていたんです。
その8年の間に娘も成人して家を出て、ようやく生活が落ち着いてきたということで妻から「新しいクルマにしてもいいんじゃない?」という許しが出て、今のCX-30を手にした形です。
――そうだったんですね。久々に乗りたいクルマということでCX-30を選んだということですが、このクルマにした理由は?
最初は今までみたいにトヨタ車にしようと思っていたんです。ですが、自宅近くにマツダのディーラーがあって、CX-30が展示されていたのを見学しに行ったんです。
そうしたら、トヨタ車で当時狙っていたライズとかと比べると内装も豪華でしたし、同じくらいの金額であればCX-30の方がいいなって。それで初めてマツダ車にしてみたという感じです。
――それがこのクルマとの出会いだったんですね。ちなみにマツダ車に対するイメージはどんなものがありましたか?
マツダ車ッて昔は「中古車になると下取り価格があまりよくない」という都市伝説があったのでそのイメージが強かったです(笑)。だから今までは買う時の候補にすら入っていなかったんですが……、このクルマでイメージが大きく変わりましたね。
――新車購入だといろいろ選べると思いますが、こだわったところはありますか?
1つだけこだわったのがボディカラーですね。ソウルフルレッドはマツダならではの色だと思いますが、これ以外には考えられなかったです。試乗もしてCX-30の素晴らしさはよくわかっていたんですが、ボディカラーはこれが一番キレイだし、この色一択でした。
――ちなみに今まで乗ったクルマでボディカラーが赤いクルマはありましたか?
いえ、今までは白や黒ばっかりで。結構攻めたチョイスだったんですが(笑)、僕のラッキーカラーが赤だったので気にはなっていたんですよ。ただ、僕はもう50過ぎなので、今から赤いクルマはちょっと……とも思ったんですけどね。
でも赤を買う後押しとなったのがさっきお話した被災経験だったんです。人生観もいろいろ考えるキッカケにもなる出来事で「どうせ1回しかない人生なんだから、思い切ろう」という考え方ができるようになって。それでちょっと派手かもしれないけれど、カッコイイと思うソウルフルレッドを選んだ形です。
――ボディカラーが赤いクルマを選ぶのはこれが初めてということだったのですが、周りの反響はどうでしたか?
妻は最初反対みたいでしたけどね(笑)。「50も過ぎて赤いクルマで通勤するの?」と最初は懐疑的でしたが、僕はとにかくこのクルマの色が気に入っていたので実車を見に行って説得したら、納得してくれて。
職場とかだと、クルマに興味のない同僚のおばちゃんとかからは「キレイな色!」と褒めてもらえたのが印象的でした。
――インスタのハンドルネームにもなっている「ゆうさく」ですが、これはクルマの名前なんですか?
そうなんです。僕が大好きな俳優の松田優作さんから拝借して、マツダならばゆうさくにしようということで(笑)。このクルマを購入してからディーラーのスタッフさんとも親しくしてもらって、彼らからも「ゆうさくさん」と呼んでもらっています。
――ディーラーのスタッフさんとも仲良くなれたキッカケなんですね!
はい。実はこのスタッフさんも私のように被災した経験があるので、シンパシーがあって。年齢は子供と同じくらい離れているんですが、仲良くさせてもらっていて時折一緒にドライブに行くこともあるんですよ。
――いい付き合いができているんですね。では、今までトヨタ車に乗っていた爺とゆうさくさんにとって、このクルマに乗ってみての第一印象はどんなものでしたか?
乗り味というよりも内装の質の高さがすごく強い印象を持ちました。例えばウインカーの光り方とかボリューム調整が付いていることとかがとにかく衝撃でした。細かなところまでお金をかけているクルマだなとは感じたんです。
あとは普段使いにはピッタリだなということですね。取り回しもしやすいし、サイズ的にも立体駐車場に入れられるサイズだし。日常生活する上では最高のクルマだと思いました。
――かなり気に入っているようですが、お出かけの頻度自体は増えましたか?
頻度は増えましたね。無駄に出かけることが増えたというか(笑)。例えば仕事終わりに自宅に戻ってきてからちょっとした買い物があればすぐに行くようになったし。こまめに運転するようになりました。
よく行くのは宮城県内の海沿いの観光地ですね。震災直後は観光に行くことでも復興の役に立つということもあったので、それを今でも継続している感じです。
――そうしたドライブの中で、一番のお気に入りの場所は?
インスタを見ると、首都圏に住んでいる方だとキレイな夜景とかをバックに撮るかもしれないんですが……、こちらはあまりそういうのがないので(笑)、自然あふれるところにあえていくようにしています。
そういうところだと、ボンネットとかに葉っぱの緑がリフレクションして調和するんですね。それが美しいと思って写真を撮るようにしています。
――とてもお気に入りのクルマということですが、カスタムには興味がない感じでしょうか?
私はこのクルマにはカスタムする必要ないかなと思います。自分好みにしたくなるのもわかるんですが、このクルマは「引き算の美学」というキャッチがカタログに書いてあったんですが、余計なものを省いたことでこのスタイルになっているので、下手に手を加えたくないなという思いの方が強いです。
そうしたカスタムをしない分、洗車にはかなり時間を費やします。今までのクルマであまりしなかったんですが、もう10年分くらい洗車しているし、出かける前は必ず洗車するくらいです(笑)。だから今でもディーラーにクルマを持っていくと「新車と変わらないですね!」と言ってもらえます。
――納車されてから3年ほど経つと思いますが、1番の思い出というと?
なんでしょうね……ディーラーのスタッフさん2名と行く「野郎会」という集まりで出かけることですね。さっきお話したように年齢は親子ほど離れているんですが、それぞれの愛車に乗って出かけて、一緒に写真を撮り合ったり、食事をしたり。時には各々のクルマを洗車し合うこともありますね(笑)。
そうした集まりはもうスタッフと客という垣根を越えて遊べるのがいいなと思いますし、いい思い出がたくさんできているかなって思います。
――素敵なつながりですね!
ありがとうございます。あとは上の娘が結婚して、今、東京の八王子に住んでいるんですが、娘家族に会いに八王子まで行ったんですよ。その時に長女が「このクルマカッコイイね」って褒めてくれて。今までそんなこと一度もなかったのに。
そうした小さなことですが、そういう声を聴けるというのが一番うれしいですね。
――そんなCX-30で特に気に入っているところは?
サイドから見たボディラインですかね。プレスラインは無駄なモノがないし、光でSの字にリフレクションするようになっているんですね。それは山に行こうとどこに行こうとSの字でリフレクションが出ていて美しいなって。今でも写真を撮る時はそこを意識して撮影しますね(笑)。
――そんなCX-30で今後やりたいことなどはありますか?
遠出したいという欲が出てきているんですが……行けるなら北海道ですね。フェリーに積んで1週間くらいかけてのんびりとドライブして、札幌とかの市街地はもちろん、観光スポットとかをいろいろ回ってドライブを満喫したいです。
――では、爺とゆうさくさんにとってCX-30はどんな存在ですか?
このクルマを製作したチームの動画を見たんですが、「30代でも50代でも生活を彩るパートナーなんです」と熱弁していたんですね。「心がウキウキできるクルマを作りたい」と語っていたんですが、まさにその通りだなって。
このチームの方々が言っていたように、僕にとってもパートナーなんだよなって思います。今まで感じなかった何気ない毎日をステキなモノに変えてくれる存在ですね。
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