プジョー308 絶対にチェックしておきたいポイントをチェック

プジョーの基幹車種に位置づけられるハッチバック「308」がフルモデルチェンジ。思わず驚いてしまうほどの、従来型からの変化とは? 自動車ライター伊藤 梓が解説する。

写真で初めて見た時、「えっ! 308ってこんなに奇抜になったの?」と驚いた。

プジョー308は9年ぶりにフルモデルチェンジを受け、デザインからパワートレインに至るまで刷新された。外観は、先に日本でも販売されている「208」や「508」と同じように、先進的かつスタイリッシュになっている。写真では「攻めすぎかな」と思ったが、実際に目の当たりにすると、そのエッジの効いたデザインがたまらなくかっこいい。

特に印象的なのは、ヘッドランプから牙のように下に伸びているデイライト。これだけでも、パッと見てプジョーのモデルだとはっきり分かるようになった。リアコンビランプも、プジョーを象徴する“ライオンの爪痕”がより強調されているなど、目立つアイコンが各所にちりばめられている。

ついディテールに注目してしまうが、実は全体のフォルムも大きくブラッシュアップされている。なかでも筆者のお気に入りはサイドビュー。ボディーがふくよかに見える反面、シャープなプレスラインも入っていて、メリハリのあるところが個性的でいいなと感じた。

インテリアも運転席を囲むように機器類が配置されていて、まさにコックピット! メーター類も表示形式から操作性まで近未来的で、自分のようなデジタルネイティブ世代であれば、より響くデザインになっていると思う。

新型308はパワートレインの選択肢が多いのも特徴のひとつ。今回の試乗車の1.5リッター直4ディーゼルエンジンのほか、1.2リッター直3ガソリンエンジン、1.6リッター直4ガソリンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドがラインナップされている。

308は、ほかの輸入車では「フォルクスワーゲン・ゴルフ」、日本車で言えば「トヨタ・カローラ スポーツ」などと同じCセグメントに属している。傾向としてCセグメントにはややオーソドックスなモデルが多いため、308のようにガッツリと個性を押し出しているモデルは、新たなマーケットを開拓できるのではと期待してしまう。もちろん、実際のドライブフィールがどうなのかも気になるところ。そのあたりは後編でお伝えします。お楽しみに!

(文:自動車ライター・伊藤 梓)

[GAZOO編集部]

他の試乗記情報はこちら

MORIZO on the Road