GAZOO写真教室 14限目　紅葉と愛車を撮ろう！　～クルマをかっこ良く撮りたい！こそっとスキルアップ！～

2017.11.07 17:00

秋も深まり、いよいよ紅葉シーズン真っ盛りとなりました。今回は、紅葉と愛車を、よりキレイに撮影する方法を講義したいと思います。まず写真1と2を見てください。

: （写真1）

: （写真2）

単純に紅葉した木を撮影したものです。この2枚の差は、順光か逆効かの差です。もちろんどちらの光線で撮っても、キレイであることは間違いありません。では、何が違うのか？これは反射光で見るのか透過光で見るのかの違いです。簡単に言えば、雑誌かテレビかの差です。雑誌は、外光がなければ見ることができません。対してテレビは真っ暗にしても、テレビ自体が光っているため見ることができます。紅葉で言えば太陽の光を反射して色を見せる順光と、紅葉の裏側から光が当たることによって色を見せる逆光の違いです。これが、写真1と写真2の違いになります。僕個人的には、圧倒的に逆光の方がキレイだと思います。

次に紅葉と愛車を撮るにあたり、一番の障害は、撮影できる場所探しです。基本的には駐車場で撮影するしかありません。ですがその駐車場も休日となれば一杯。特に紅葉が撮れる場所を確保するのは大変な作業です。平日の早い時間を狙って行くくらいしか、方法が見当たりません。

下記の写真5枚を見てください。どれも駐車場で撮影したものです。まず写真3ですが、駐車場の入り口に一番近い場所に駐車しアプローチロードの並木をバックに撮っています。

: （写真3）

写真4は、遠くの山をバックに入れて紅葉を表現してみました。

: （写真4）

写真5は、駐車スペースの一番奥に駐車することで紅葉をバックに入れ込めました。

: （写真5）

写真6, 7は一本しかない紅葉した木の下で撮影しています。縦位置と横位置の差は、両脇に他人の車が停まっていた場合を考えてです。条件さえ合えば、このように混んだ駐車スペースでも何とか撮影できます。その条件とは、目的の施設からいかに遠くに駐車できてそこに紅葉が見えること。に尽きます。

: （写真6）

: （写真7）

トップに置いた画像は、今回撮影した中でもお気に入りの一枚です。クルマを囲むように紅葉の枝が張り出し、光線状態も真逆光で黄色と赤が混在していることがその理由。このような状況には、なかなか出会えません。惜しむらくは、もし僕の愛車が黒だったら…、周りの紅葉が写り込んでもう一ランク上の作品になったことでしょう。

紅葉のあるロケーションは、日本全国にさまざまありますので、撮り方も人それぞれ。ドライブがてら、友人と一緒に出かけ交代で走っているところを撮影するのも楽しいでしょう。良い撮影ポイントを探すのも、クルマを楽しむ良い「口実」となりますので、一石二鳥です。夢中になってしまうと思いますが、交通には十分気を付け撮影を楽しんでください！