佳き時代のマセラーティの最後を飾る傑作グラントゥリズモ。1966年秋のトリノショーで発表された当時は、同年春にデビューしたばかりのランボルギーニ・ミウラP400と世界最速スーパースポーツの座を争い、更に翌年フェラーリが365GTB/4デイトナを発表したことで三つ巴の様相を呈する激しい最速争いを演じた。基本コンポーネンツは5000GTに代わる2ドアクーペ“メキシコ”と共通で、シングルプラグ化された450S直系のV8エンジンを搭載する。デビュー当初は、330PSを発揮する4709ccのエンジンで265km+の最高時速を公表していたが、'70年からは335PS/5500rpmを発揮する4931ccユニットも追加('72年から5000SSと改称)、マキシマムはフェラーリ・デイトナと並ぶ280km/hを誇称した。ライバルたちのようなV12エンジンも後輪の独立サスペンションも持たないコンベンショナルな成り立ちながら、極めて高度なリファインメントとボディ内外のクォリティー、ジウジアーロのデザインによるエレガントで精悍なギア製クーペボディの魅力、そして顧客の希望によってはATミッションも選択できる実用性の高さも相まって、450S系V8エンジンを搭載するマセラーティの中でも、1149台を生産する最大のヒット作となった。1968年には、同じくギアがコーチワークを担当するスパイダーも追加。こちらはクーペに加えて125台が製作されたといわれている。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 4709cc | 2 | 5速MT フロア | FR | 2 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。