バンデン・プラ 1500

1974年1月~1980年1月

バンデン・プラは馬車時代(1923年)から続く高級ボディのコーチビルダーで、40年代後半にオースティンに吸収され、60年からBLの前身であるBMCの傘下で自らのブランドを名乗るようになった。63年に発表されたプリンセス1100は、ウォルナットと本革で誂えた室内などによりADO16を徹底的に高級化したモデルで、普段はロールスやデイムラーの後席に収まる人々の、混雑したロンドン市内での足代わりとして好評を博した。67年に1300を加えたプリンセスは、イギリスの富豪のセカンドカーとして特異な市場を確実につかんでいたが、ベースとなるADO16の生産中止にともない74年に消滅した。74年9月に登場した1500は、ADO16の後継車であるオースティン・アレグロ1500(ADO67)をベースとしたモデルである。従来どおり中身はアレグロ1500そのままで、直4SOHC4気筒1485cc・69PSエンジンを横置きしたFFレイアウトを採る。サスペンションは前後関連懸架であるハイドロラスティックをさらに進歩させた、ハイドラガスの全輪独立であった。外装ではバンデン・プラ伝統のモチーフを生かしたグリル、バンパー内の一対のハロゲンランプを特徴とするが、その本領はインテリアにあり、前後にアームレストを持つ本革シート、ウォルナット貼りのダッシュボード、同じくウォルナットのピクニックテーブル、床全面に敷かれたカーペットなど、高級な仕上げが売り物であった。79年後半からは、それまでもアレグロには用意されていた1.75リッターユニット搭載モデルが加わったが、翌80年いっぱいで生産を終えた。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1485cc 4 5速MT フロア FF 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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