【GAZOO愛車広場 出張撮影会 in FSW】当時現役で体験してきた『80年代後半の走り屋流行スタイル』を再現
2020年11月8日(日)に開催した「GAZOO愛車広場 出張撮影会 in富士スピードウェイ」では、参加台数制限などさまざまな感染症対策を実施しつつ、130台の愛車とオーナーさんたちにお集まりいただきました。
今回はその中から、抽選で選ばれたオーナーさんにお気に入りのポイントをうかがいながら撮影させていただいたクルマの1台、トヨタ・スプリンタートレノ(AE86)をご紹介します。
愛車プロフィール
<車種>
トヨタ・スプリンタートレノ(AE86)
<年代>
80年代(84年式)
<オーナー>
40代男性 愛知県在住
<愛車とのエピソード>
8年ほど前、知人のクルマ屋さんが頭文字D好きな息子へのプレゼントとして仕入れたものの息子さんが「いらない」と言ったため、だったら代わりにと不動車の状態で引き取ったという現オーナー。
クルマイジリが趣味なので、いわゆるドンガラの状態からコツコツ理想の仕上がりを目指してきたという。若いころにAE86に乗っていた際のパーツを保管していたこともあり、イベントごとに様々な仕様に変えて参加しているんだとか。今回のテーマは「80年代後半の走り屋が乗っていたAE86の再現」とのこと。
ピストンやコンロッドの精度を高めて組み直してあるという、いわゆるN1レース仕様の4A-Gエンジン。タワーバーはストラットタワーまでカバーするということで、当時流行ったアイバワークス製。
茶色の革を使用した貴重なナルディクラシックの初期モデルはこのクルマに合うから使ったらどうか、と他のオーナーから中古品を譲ってもらった。再販モデルもあるそうだが、ホーンリングの削り出しが初期の証。
当時のジムカーナやダートラをやる本格派にとって、超軽量ホイールとしてスペックが人気だったブリヂストン製のR.A.P.038も、今ではなかなか手に入らないレアアイテム。タイヤ選びには苦労するものの、小径の13インチというのもこだわりの部分。
当時を再現した仕様のおかげで、たまたま映画監督の目に止まったこのトレノが作中の雰囲気にぴったりということで、劇中車として使われることになったという縁も生まれたそうだ。
(テキスト:長谷川実路 / 写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
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