【連載全12話】第9話日産フェアレディZ 300ZXコンバーチブル・・・ルーフが開く日本生まれの2シーター

サンルーフやパノラマルーフもいいけれど、ルーフそのものが外せたら、さらに開放的なドライブが楽しめます。今回は、そんな屋根が開くモデルのなかから、2人乗りの日本車をピックアップし紹介します。

日産フェアレディZ 300ZXコンバーチブル

1989年に登場した4代目フェアレディZ(Z32)。全車3ナンバーサイズとなったボディーは伝統のロングノーズからアップデートされてワイド&ローのプロポーションとなり、シャシーには新設計の4輪マルチリンクサスペンションを採用。パワーユニットは3リッターV6 DOHC 24バルブの自然吸気版とツインターボ版の2種類に絞られ、後者はこの後長らく日本車の自主規制値となる最高出力280PSを発生。性能とともに車格と価格もランクアップした。

ボディーは従来どおり2シーターと2by2が用意されたが、1992年に前者をベースとしたコンバーチブルが追加された。前年秋の東京モーターショーに参考出品されたモデルを市販化したもので、日産としてはZの前身となるフェアレディ2000(SR311)の生産終了から22年ぶりとなるオープン2座スポーツの復活となった。ロールバーを残してオープン化されたボディーは独立したトランクルームを持ち、ソフトトップは手動開閉式で、折り畳んだ際にはストレージリッドと呼ばれるカバーの下におさまる。

パワーユニットは最高出力230PSを発生する自然吸気版のみで、トランスミッションは5段MTまたは4段AT。オープン化によるボディーの剛性低下を補う対策による重量増は、クローズドモデル比で+50kgに抑えられており、動力性能への影響は軽微だった。本革シートやクローズドモデルではオプション設定の運転席エアバッグなどを標準装備して、価格は5段MT仕様が476万5000円、4段AT仕様が488万円だった。

[GAZOO編集部]

【連載全12話】日本のオープン2シーター

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