現行型は普段乗り、旧型でラリーに参戦!!スイスポ2台持ち夫妻【取材地:GR Garage札幌厚別通】

  • スズキ,スイフトスポーツ, ZC33S

GRガレージ札幌厚別通の4周年記念イベントに、現行のスズキスイフトスポーツ(ZC33S)で訪れていた小野寺由起子&浩史ご夫妻。目的はイベント内に設けられたアルパインスターズの出展ブースで「レーシングシューズがセール価格になっているというSNSの告知を見てきました。実物を見たり試着したりできる機会はなかなかないので嬉しいですね」と浩史さん。
お話を伺ってみると実はもう1台スイフトスポーツを所有していて、ラリー競技にも参戦しているとのこと。歴代スイフト歴10年以上というおふたりのスイフト愛について語っていただきました。

まず由起子さんに愛車歴を伺ってみると、人生初の愛車として選んだのは日産・スカイライン(HNR32型)とのこと。
「私が中学生のころに結婚した姉の旦那さんがレース好きで、その影響で当時のグループAやGT選手権に出ていたカルソニックスカイラインがカッコいいなと好きになったんです。そして免許を取るときの路上教習で『運転はこんなに楽しいんだ!』と感動したこともあって、北海道で乗ることも考えて4WDのGTS-4のモデルを買ったんです」
こうして免許取得後の2年間ほどスカイラインに乗っていたという由起子さん。浩史さんと結婚したのは5年前とのことだけれど、ふたりが知り合ったのは由起子さんがこのスカイラインに乗っていたころだという。

その後アルトラパンに乗り換えて通勤に使用していたところ「旦那が乗っていたミニクーパーが事故で廃車になってしまったんです。そこで私のラパンに乗ってもらうことにして、そのときに自分が買ったのがZC31Sのスイスポでした」
職場の繋がりでスズキ車は新車購入時に社割が効いたのも大きかったと由起子さん。スイフトスポーツがモデルチェンジしたばかりの時期だったことも、タイミングとしてはピッタリだったそうだ。

そして、もともとラリーのラの字も知らなかったという由起子さんが、ラリーに興味を持つキッカケになったのは、北海道を舞台に行われたWRC(全日本ラリー選手権)のラリージャパン。世界規模のレースが近くで開催されるということに興味を持って、2005年に初めて観戦に行ったという。
ちなみに小野寺夫婦のZC31Sは、エクステリアを『スズキ スイフト スーパー1600』を模したラリーレプリカ仕様にカスタムしているが、もちろんそれもラリージャパンのエキジビションでデモランをしている姿を見て憧れたのがキッカケだったという。
そんなレプリカ仕様のZC31Sを駆り、ふたりがラリー競技へ参加し始めたのは3年前。スノーチャレンジカップというクローズドサーキットで行われる競技からスタートし、2021年はJAFシリーズの北海道ラリー選手権へステップアップしたという。

そして、ZC33S型のスイフトスポーツを購入したのも3年前のこと。
「2015年にZC72S型スイフトを母親の通勤用にと買ったんですが、実際あまり乗る機会がないまま3年前に台風の被害にあってボロボロになってしまったんです。ちょうどZC31Sをレプリカ仕様にして普段乗りで走行距離を伸ばしたくないと思っていたタイミングだったので、気になっていた現行型を新車で購入しました」と由起子さん。
ZC72Sは母親が乗ることを考えてATだったが、今回は夫婦のクルマでもあり、ラリーで乗る練習を普段からできるようにとMTを選んだ。

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そんなふたりにスイフトスポーツのいいところを聞いてみると、スタイリングが一番の魅力なのだという。「ボディが丸いところが大好きで、後ろから見るとちょっともっさりしててブサイクに見えるところもいいんです。車内から後ろが見にくかったりもするけど、そういうネガティブなところも含めて、気に入ってるところをは挙げてもきりがないくらいですね」

ちなみにラリーでのふたりは、浩史さんがドライバー、由起子さんがコ・ドライバーという役割分担。当初はドライバーとコ・ドラの立場を繰り返し交代しながら参戦していたそうだが、それぞれが両方を担当すると仕事量が増えすぎるため、いまは前述の役割分担に落ち着いているんだとか。
この日アルパインスターズのブースでお目当てだったのは、浩史さんが新しいギアとして用意したかったレーシングシューズ…のつもりだったのが「セール価格に惹かれてついついレーシングスーツを新調してしまいました」と浩史さん。
新しいスーツを着て、来年はZC31Sでシリーズ全戦に参加するのが目標とも話してくれた。

「ラリーに使うお金は家計に影響がないくらいで、細く長く続けていくことを目標に頑張っています」と小野寺夫妻。細く長く続けるというのは、ふたりが練習に参加したダートトラック講習会の講師から言われた言葉。競技への参加もクルマのカスタムもやりすぎず、ほどほどにとどめておくことが、ふたりのスイスポ愛が続いていく秘訣のようだ。

取材協力:GRガレージ札幌厚別通

(文: 長谷川実路 写真: 平野 陽)

[GAZOO編集部]

GAZOO取材会@GR Garage札幌厚別通

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