軽油が凍る!? 冬のドライブの落とし穴

冬にはウインタースポーツなどを目的に、雪国へお出かけを予定している人も多いと思います。スタッドレスタイヤにタイヤチェーン、濃度を上げたウインドウウォッシャー液や雪かき用のスコップなどなど、冬用装備は念入りに……。でも、実はそれだけでは不十分。なんと燃料の軽油が凍る可能性もあるって、ご存じでしょうか?

軽油には種類がある!

少し前まで「働くクルマ」のイメージが強かった軽油を使用するディーゼル車。しかし、ここ数年でディーゼルエンジンの乗用車が普及し始め、コンパクトカーからSUV、高級セダンにまでディーゼルエンジン搭載モデルが登場するようになりました。そこで注意してもらいたいのが軽油の種類。実は軽油の種類によって、使用限界温度が違うのです。

軽油は、種類によって以下の温度で流動しなくなります。
JIS特1号 +5℃以下
JIS1号 -2.5℃以下
JIS2号 -7.5℃以下
JIS3号 -20℃以下
JIS特3号 -30℃以下

※上記温度はあくまで目安です。

夏期は1号または特1号、冬期は2号(寒冷地は3号、特3号)と、季節や場所により使い分けられています。暖かい地域から、寒い地域に向かう際は、現地で給油を行いましょう。

万が一軽油が凍結してしまった場合、それが溶けるまでエンジンを始動させることが不可能となってしまうため、最悪暖かい場所までレッカー移動なんてことにもなりかねません。そんなことになったら、せっかくのレジャーが台無しになってしまいますよね……。

なお、凍結の可能性があるのは軽油だけで、ガソリンはその可能性はありませんのでご安心を。もちろんそれ以外の雪への備えは万全にしてくださいね!
(小鮒康一/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]