もしもの時に慌てない! 旗振り合図の意味を知ろう

高速道路を走っている際に、大きな旗を振っている作業員を見かけたことはありますか? 彼らは 交通管理隊員で、何らかの作業を行う際、旗を振ってドライバーに合図を出します。そこで今回は、いざという時に慌てないよう、旗振り合図の意味を紹介します。

旗振りはどんなときに行われるの?

交通事故が起きたときや路上の落下物を回収するとき、故障車が停車しているときなど、異常事態が発生した際に交通管理隊員が旗を振って合図を出します。旗を振っている交通管理隊員の姿を見たら、そこで何かが起きているということ。周囲の状況に注意して通行しましょう。

路上の落下物を回収する交通管理隊員

旗振り合図の意味

高速道路の交通管理隊員に共通する主な合図を紹介します。

車線変更のお願い 「右へ寄って下さい」

車線変更のお願い 「右へ寄って下さい」
旗を右から左へ振る「右へ寄って下さい」

車線変更のお願い 「左へ寄って下さい」

車線変更のお願い 「左へ寄って下さい」
旗を左から右へ振る「左へ寄って下さい」

進行方向で異常事態発生中 「速度を落として下さい」

旗を上下に振る「速度を落として下さい」

車両停止のお願い 「止まって下さい」

2本の旗を上で交差する「止まって下さい」

旗の色や形は決まっているの?

旗のサイズは約90×110センチ。後続車に危険を認知してもらうため、非常に大きいです。旗の色は赤、黄、橙など、目立つ色を使用しています。夜間や雨の強い日など、旗の代わりに指揮棒、又は誘導棒(赤色の棒状のライト)を使用することもあります。

旗振りの訓練方法は?

クルマが時速100kmで行き交う高速道路はとても危険な場所。このため、交通管理隊員は常時2人1組で行動し、高速道路上で作業を行う際は、必ず1人が旗を振って後ろから来るクルマへの注意を促します。そのため、旗振り訓練は基本中の基本。2人1組でお互いの振り方や姿勢をチェックし、ときには数十分も旗を振り続けます。利用者の安全はもちろん、自らの安全を守るためにも、日々訓練で鍛え、技術を身に付けています。

常に2人1組で行動している

交通管理隊員による旗振り合図があったら、指示に従って運転しましょう。

(平野友紀子+ノオト)

[ガズー編集部]