【バンコクモーターショー2017】日本で買えない日本車をピックアップ
サワディカー。東京からはるばる4600キロ、飛行機で6時間。タイの首都バンコクでおこなわれた「バンコクモーターショー」に行ってきました。タイに行ったことがある人は街を走っているクルマを見て感じたと思いますが、タイはとっても「日本車ラブ」な国。街を走っているクルマの約85%が日本車なのです。
でも、日本車だからと言って日本で見かける車種ばかりではなく、日本で売っていないクルマもたくさんあるのがクルマ好きにとってはおもしろいところ。そこで今回は、バンコクモーターショーで見かけた「日本で買えない日本車」を集めてみました。
1:日本では発売未定のホンダ・新型CR-V
日本では現在販売していないホンダ・CR-V。バンコクでは、フルモデルチェンジした新型がお披露目されました。新型CR-Vの発表は、北米に続いてタイが世界で2番目。エンジンは、2.4Lのガソリンと1.6Lのディーゼルで、後者はボタン式シフトセレクターの9速ATを組み合わせるなど「高性能ディーゼル」をアピールしています。同じ右ハンドル仕様なのに日本よりも先にモデルチェンジするなんて、日本人としては少し寂しいですね。
2:トヨタ・カローラは日本よりもひとまわり大きくて煌びやか
タイで販売しているトヨタ・カローラは「カローラ・アルティス」と呼ばれ、日本で売っている「カローラ・アクシオ」よりもひとまわり車体が大きいんです。同じボディサイズでも、アメリカ仕様がスポーティなのに対し、アジア仕様はラグジュアリーな仕立てに。現地の嗜好やポジショニング(アメリカだと手ごろなクルマだけどアジアでは高級車)の違いで作り分けられているようです。ちなみに、タイで見かけたタクシーでもっとも多い車種はカローラでした。
3:タイのトヨタ車ではもっとも小さなセダン、ヴィオス
「ヴィオス」はヴィッツをベースに作られたセダン。日本でかつて販売していた「ベルタ」の後継モデルです。実はこのクルマ、購入しやすい価格から人気が高く、タイでもっとも売れている乗用車なのだとか。カローラと比べるとスポーティな雰囲気ですね。
4:フレーム構造のミニバン、トヨタ・イノーバ
ピックアップトラックと共通のフレームを備えたアジア向けの3列シートMPVである「イノーバ クリスタ」。日本のミニバンと比べると床が高くて乗降性で劣りますが、フレーム付きの車体は路面からの衝撃に対して強く、悪路走行に強いから道の悪い場所も多いアジアでは好まれます。
5:あちこちでピックアップトラックを見かけます
- 手前は日本でも限定販売された三菱・トライトンの現行モデル。後方(坂の上)のSUVは、トライトンベースのパジェロスポーツ
タイに行くとたくさん走っているのが、ピックアップトラック。その人気の理由は、実用性の高さもありますが、乗用車に比べて格段に税金が安いこと。乗用車的に使う人も多いので、各社とも上級仕様をラインナップ。だから、モーターショー会場にもたくさん出展されるというわけです。ピックアップトラックの展示台数は、世界中のモーターショーでもっとも多い気がしますよ。
- 左の赤いクルマは、日産・ナバラをスポーティにしたドレスアップ仕様。右はタイで根強い人気を誇るいすゞ・D-MAX
6:CR-Vの弟分、BR-V
ホンダのCR-VやHR-V(日本名「ヴェゼル」)よりもコンパクトなアジア向けSUV。車体は小さくても3列シートで実用的です。これは日本で売ったらヒットしそうですね。
7:懐かしい名前のコンパクト3列シーター
ホンダ・モビリオといえば、日本でかつて販売していたコンパクトミニバンですが、アジアでは現役モデルです。とはいえ共通するのは名前と「コンパクトな3列シート車」という部分だけで、車体はそれほど背が高くはなく、リヤドアもスライド式ではありません。3列シートのコンパクトステーションワゴンですね。
8:新型シビックは日本よりも早く発売していた
日本ではこの夏からの販売が予告されているホンダの新型シビックは、一足先に販売がスタートしています。セダンは昨年のバンコクモーターショーでデビューし、ハッチバックもこの春に販売開始。売れ行きは絶好調で、バンコクの街中では驚くほど頻繁に見かけます。日本でもヒットするといいですね。
番外編:トヨタ・アルファードは1200万円オーバーの超高級車
日本からの輸入車としてタイでも正規販売されているトヨタ・アルファード/ヴェルファイア。しかし、関税の高さもあって価格は約1200万円~1700万円(しかも物価は日本の1/3程度!)と驚くほど高く、一部の富裕層しか手にすることはできません。にもかかわらず、バンコクの街ではかなり多く見かけるのだからタイという国は奥深いですね。写真は並行輸入されたカスタマイズ仕様です。
日本車だらけだけど、日本と違うエキゾチックさ
いかがでしたか、バンコクモーターショーで見かけた異国情緒あふれる日本車たち。こうして海外で現地化されて大人気の日本車たちを見ると、日本車がいかに信頼され愛されているのか伝わってきますよね。ちなみにタイで販売されている日本車は、基本的にヒーターが付いていないそうですよ!
(工藤貴宏+ノオト)
[ガズー編集部]
関連リンク
連載コラム
最新ニュース
-
-
メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
2024.03.28
-
-
-
フィアット 500X、 電動ソフトトップ特別装備の限定車発売
2024.03.28
-
-
-
ボルボカーズ、ディーゼル車の生産を終了…2030年にEVメーカーへ
2024.03.28
-
-
-
東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE
2024.03.28
-
-
-
ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来
2024.03.28
-
-
-
ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
2024.03.28
-
-
-
メルセデスAMG『G63』に改良新型、585馬力ツインターボを電動化
2024.03.28
-
最新ニュース
-
-
メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
2024.03.28
-
-
-
フィアット 500X、 電動ソフトトップ特別装備の限定車発売
2024.03.28
-
-
-
ボルボカーズ、ディーゼル車の生産を終了…2030年にEVメーカーへ
2024.03.28
-
-
-
東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE
2024.03.28
-
-
-
ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来
2024.03.28
-
-
-
ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
2024.03.28
-