カスタムパーツ情報を届ける「Garage」その狙いとは?
ドリンクホルダーのような小物からサスペンションやエアロパーツのような大きなものまで、奥が深いクルマのカスタマイズの世界。でも、インターネットでパーツを検索しても、意外と詳しい情報ってないんですよね。
そんな中、2017年4月に「Garage」というサイトがオープンしました。さまざまなカスタマイズパーツやデモカーが掲載された、ありそうでなかった「トータルカーカタログ」サイトです。ではこのサイト、一体どんな狙いで作られたのでしょうか? 「Garage」を運営するMiddleField株式会社のCEO中山翔太さんと、COOの片岡伶介さん(以下それぞれ敬称略)にお話を伺いました。
Web版のオートサロンがあったら?
- MiddleField株式会社の中山翔太さん(左)と片岡伶介さん(右)。2人とも28歳という若きクルマ好きだ
中山:東京オートサロンは、たくさんのクルマ好きで盛り上がっていますよね。「それはなぜか?」と考えたとき、情報が一箇所に集まっているからだと思ったんです。それで、「Web版のオートサロンを作ったら?」と考えました。
片岡:スバル・インプレッサに乗っていたとき、雑誌で見たパーツを買おうと思ったことがありました。でも、そのパーツはWebで買えなかったんです。いきなり知らないショップに行くのも当時の僕にとっては敷居が高かったですし……。この原体験がGarageにつながっていますね。
- メンバーは若く、全員が20代。MiddleField株式会社では「Garage」のほか、「Motorz」も運営している
中山さんは以前、パーツメーカーに努めていたこともあり、「情報を届けること」の大切さも感じていたそう。「Web上の誤った情報から、メーカーにクレームがくることも多いんです」と中山さん。そこで、以前から構想のあったトータルカーカタログサイト実現に向けて、動き出したのです。
250社1万点を掲載! 今後は取付のサポートも
- 現在、Garageに掲載されているのは、約250社1万点のパーツ。ショップデモカーも、およそ700台が掲載されています。
片岡:これまでに軽く1000件以上は電話をしましたね(笑)。それで掲載の許諾をいただいたり、メーカーさんに挨拶に行ったり。画像の掲載許可を取るのが一番大変でした。これからは、ドリンクホルダーのようなアクセサリー情報も届けたいですし、このサイトからパーツが買えて、さらに取付ができるショップの紹介などもできるようにしたいと考えています。
中山:何かを買いたいと思ったときに、パーツのスペックだけでなく開発の裏話といったストーリーも伝えられるようにしたいですね。クルマはちょっと何か手を加えるだけでも、ぐっと楽しくなるものですから、その楽しさを伝えていければと思っています。
Garageのコンセプトは、「自分だけのクルマの楽しみ方が見つかる場」。イベントに足を運ばなければわからない情報がインターネットで得られるとなれば、クルマの楽しみ方はグンと広がるもの。Garageから、新しいクルマの楽しみ方が生まれてくるかもしれません。
■Garage
Webサイト:https://motorz-garage.com/
Facebook:https://www.facebook.com/MotorzGarage/
(木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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