頑張れば買える? オートモビルカウンシルで見つけたネオクラシックモデルたち

8月4日(金)~6日(日)まで、千葉県の幕張メッセを会場に開催されたオートモビルカウンシル。実はこのイベントは展示即売会の側面も持っており、ヘリテイジモデルを取り扱うスペシャルショップのブースに展示されていたクルマたちには値札が付いているものがほとんど。しかし、貴重なヘリテイジモデルともなると下手な新車よりも高価で、ものによっては数千万円の値段がついているものも……。これじゃあ、旧車を手にするなんて夢のまた夢、とお嘆きのアナタ。実は、ネオクラシックと呼ばれるやや高年式のモデルであれば、まだまだ手の届く価格で流通しているのです!ということで、今回は会場で見つけた“頑張れば買える”クルマたちをご紹介します。

■意外とお手頃!? 100万円台

フォルクスワーゲン・ゴルフと言えば、スポーツモデルのGTIが有名ですが、こちらは現在流行りのクロスオーバーSUVの元祖とも言える「カントリー」というモデルです。1986年に登場した4WDモデル「シンクロ」をベースに、高められた車高や前後のプロテクトバー、アンダーガードなどを装備して走破性を高めた1台。日本にも正規輸入されていましたが、総販売台数は100台ちょっととかなり希少なモデルと言えるでしょう。こちらはゴルフIIの専門店スピニングガレージの出品で、価格は199.8万円でした。

プジョーというとホットハッチのイメージが強いですが、実はフォーマルなセダンも得意とするところ。こちらの405は日本にはミドルサイズセダンとして導入されましたが、なかなか同クラスの国産車を販売面で上回ることができなかった悲運のモデルです。405にもスポーツモデルのMI16というグレードが存在していましたが、こちらは直列4気筒SOHCの2リッターエンジンを搭載するグリフというグレード。派手さはないものの、長く付き合えそうな真面目なセダンといった佇まいです。出品社は原工房さんで、150万円のプライスタグがついていました。

■ちょっと手を伸ばしたい! 200万円台

こちらはボルボのロングセラーモデル、240シリーズの最終年度1993年に登場した限定車、クラシックです。1974年に登場した240ですが、技術の進化とともに車両もアップデート。最終的にはABSやエアバッグなどの安全装備も追加されたため、最終モデルは最終完成形の240とも言えるかもしれません。こちらはボルボの輸入元、ボルボ・カーズ・ジャパンがクラシックボルボのために立ち上げた「KLASSISK GARAGE(クラシックガレージ)」が手掛けた車両で、お値段は228万円でした。

まだネオクラシックというのもはばかられそうなFD型RX-7ですが、1991年デビューということですでに26年もの年数が経過しているということに驚きを隠せません。鮮やかなレッドのボディが眩しいこちらの車両は、ワンオーナー、2.5万キロ、修復歴なしという奇跡的な個体。やはりスポーツカーですから、チューニングやサーキットなど激しい走行を重ねている車両が多いなか、フルオリジナルの低走行車はこれから価値がどんどん上がっていくことでしょう。ヴィンテージ宮田自動車が出品し価格は278万円でしたが、これが「安い」と感じられる時代もすぐそこに迫っているかもしれませんね。やはり、ネオクラシック車を買うなら今のうち、ということでしょうか。

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]