ツインリンクもてぎに700台以上が集結!北米野郎 Vol.7

すっかりカスタムの手法のひとつとして認知された感のある「北米仕様」カスタム。大まかに言えば「北米市場で販売されている車種をベースに北米っぽいカスタムを施すこと」なのですが、北米で流行しているカスタムを取り入れている車両もいれば、北米の路上に普通にいそうなノーマル車を模したものまで、振り幅がとんでもなく大きいのが特徴。またベースとなる車両も、日本車はもちろん、北米に輸出されている他国の車両も含まれるため、こちらもバラエティに富んでいるのです。

今回はそんな北米仕様カスタムを愛する人たちが一同に集う「北米野郎 Vol.7」の会場から、気になった車両をいくつかピックアップいたします!

こちらは日本でも人気のクロスオーバーSUV、日産・ジュークのNISMO仕様ですが、実はこれ、6速マニュアルなのです。日本国内ではCVTしか設定がありませんが、北米市場ではマニュアルの設定もあるというわけで、新潟県のショップが輸入した個体です。なんとこの車両は販売車両だそうですよ。

日本でもハイラックスピックアップが復活して話題を集めていますが、そのハイラックスの名前を冠したSUVのハイラックスサーフは北米市場では4ランナーの名前で販売されていました。残念ながら日本国内では2009年で販売を終了してしまいましたが、北米では新型が登場しており、これはその5代目モデルとなります。5代目はランドクルーザープラドの兄弟車となったことから、かなり立派なクルマとなっていることが分かりますね。

かつては北米カスタム=スポーツコンパクト(スポコン)という時代があり、2001年に公開された映画「ワイルドスピード」の1作目にはスポコンカスタムの日本車が多く登場していました。こちらのホンダ・CR-Xデルソルはまさに当時のカスタムを再現しており、当時を知る筆者は思わず「懐かしい!」と声を上げてしまいました。

アメリカといえば大きなピックアップトラックでトレーラーハウスをけん引して旅をする、なんてイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、こちらはまさにそんなシーンを完全に再現しています。トレーラーハウスを引っ張るのはトヨタ・タンドラで、V8 5.7リッターエンジンを搭載したモデルなので、きっと楽々けん引してくれることでしょう。

こちらはトヨタの若者向けブランドのサイオンから販売されていたxD。日本ではイストの名前で販売されていたモデルですが、注目すべきはそのディスプレイ方法。フロントガラスに掲げられた価格や上げられたワイパーなど、現地の中古車店の展示方法を再現しているのです。ほとんどは中古車店“風”ですが、たまに本気でフォーセールの車両があったりするのも注目ポイントです。

当然ながら北米仕様となれば、本物のアメ車もエントリー可能ということで、会場で見つけたこちらはシボレーのミドルサイズ2ドアクーペのモンテカルロです。1970年に初代がデビューした歴史ある車種ですが、2000年にデビューしたこの6代目はややマイナーな存在。それもそのはず、日本には正規輸入されていないのです。初めて見たときは「なぜこのクルマがここに……」と衝撃を受けました。

いかがでしたか? 北米仕様と一口に言ってもさまざまなアプローチがあることがお分かりいただけたかと思います。日本仕様と北米仕様の違いを調べ始めると多くの発見があるので、凝り性の人にもオススメですよ!(わたしがそうです)

(写真・文:小鮒康一 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]