知ればドライブが楽しくなる! 道路マニアが集まる「趣味の道路道」(どうろどう)イベント潜入レポート
2017年10月21日(日)、名古屋市大須のライブハウス「大須OYS」で、道路に関する趣味人たちが集まるイベント「趣味の道路道」が開催。道路に詳しくなくても、知ればドライブが楽しくなる情報が満載でした。
■道路といっても見どころはいっぱい!
今回のイベントは、道路初心者の青樹セロリさんがマニアックな皆さんの話を聞くスタイルで進行。まずは登壇者の皆さん&プレゼン内容をご紹介します!
1.けんちんさん、LEVEL7Gさん
最初の登壇者は、主催者のけんちんさん、LEVEL7Gさん。青樹さんに基礎知識を紹介する形でプレゼンがスタートしました。
けんちんさんの専門分野は団地と道路。「スターハウス」と呼ばれるちょっと変わった団地について紹介していました。このスターハウス、愛知県にはあちこちに残っているそうですよ。
- 星のような形をしたスターハウス(鳴子団地)。愛知県には結構な数が存在するのだとか 写真提供:けんちん
LEVEL7Gさんは「未成道」が専門。未成道とは、完成しないまま放置された道路のこと。
- スライドでも紹介された未成道の一例。未完成のまま放置された橋が山の中にあるそう 写真提供:LEVEL7G
道路が完成しなかった理由は、他の道路計画とのかねあいや、違う自治体との問題などがあるのだそう。イベントでは、山奥の途中にぽつりとある未完成の橋について紹介。時間がたつことで計画が変わってしまうことがあるのだと初めて知りました。
- 左からけんちんさん、LEVEL7Gさん
プレゼンの最後にお二人は、“道路道”の探求について「ツッコミどころを発見することの積み重ね」とおっしゃっていました。道路を楽しむことは、どれだけ日常で発見できるかがキーになってくるんですね!
2.山形みらいさん、クマリンさん(日本サぱ協会)
続いて登場したのは、日本サぱ協会のおふたりです。「サぱ」とは高速道路にある、SA(サービスエリア)PA(パーキングエリア)のこと。日本サぱ協会は、SA&PA+ハイウェイオアシスを全力で楽しむために日々活動しており、11月にはサロンもオープンするとのこと。楽しみですね!
- 左から山形みらいさん、クマリンさん
3.よごれんさん
続いて、テレビ番組『車あるんですけど…?』にも登場した「酷道」が専門のよごれんさん。「酷道」とは読んで字のごとく、酷い道のこと。
「酷い道や国道を走る楽しさをお伝えできれば」と語る、よごれんさん。話を聞いて驚いたのは、国が管理している国道はすべてきれいに整備されているかと思いきや、決してそんなことはないのだそう。
たとえば国道157号線には「落ちたら死ぬ!」と書かれた看板がかかっています。国道なのに、どれだけ危険なのでしょうか……。
- 酷道の説明をする、よごれんさん
4.のがなあつしさん
最後は、道路の散歩が好きな、のがなあつしさん。彼もテレビ番組『車あるんですけど…?』に登場経験あり、道路写真家としても活躍しているそう。最初は古い道路が好きだったそうですが、現在は現役道路にも興味を持つようになったとか。
- 左:のがなあつしさん、右:青樹セロリさん
今回のプレゼンテーマは「ラピュタの道は今」。ドライブスポットとしても有名な、阿蘇の‟ラピュタの道”ですが、熊本地震で崩壊。復旧が難しく、このまま廃道になるのだそうです。
‟ラピュタの道”の現在の様子や、新しい道路計画、現在の迂回路の様子などを紹介。「復旧をがんばっている人がいる。そういったエピソードも、感動のひとつになる」と話していました。
■ドライブが楽しくなる道のマメ知識
3時間にも及んだ本イベント。話を聞いた中で、気になったテーマをいくつか紹介します。
・標識
道路標識の看板には、ローマ字表示があるものとないものがあります。ローマ字表示がないものは、古い看板の可能性が! ちょっとした違いから設置されたタイミングを読み取ることもできるんですね。
また、高速道路の標識には、パーキングの「あと〇km」の数字がものすごく中途半端だったり、表記が統一されていなかったり……。道路標識はツッコミどころの宝庫! ぜひチェックしてみてくださいね。
・非常電話
高速道路にある非常電話のデザインに注目! 場所によっては違うものがあるようです。
- よ~く見ると、デザインが少しずつ違う……
■楽しみ方を見つけてほしい
名古屋での開催は2回目となる今回のイベント。大阪では過去3回ほど開催され、11月1日にも4回目が開催されました。主催者のお二人は、今回のイベントを通して、いろんな人の道路の楽しみ方から、自分自身にフィットした楽しみ方を見つけてほしいと話していました。
ちょっと見方を変えるだけで発見が多い道路の世界。知れば知るほど、きっと日々のドライブが楽しくなりますよ!
(取材・文:ミノシマタカコ 編集:田島里奈/ノオト)
[ガズー編集部]
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