全国から劇中車レプリカが集結！　「頭文字Dフェスティバル 2017 in 榛名」

2017.11.20 10:00

ドアに「藤原とうふ店（自家用）」と書かれた“ハチロク”ことAE86型トヨタ・スプリンタートレノを始め、峠バトル漫画『頭文字D』の劇中車が、群馬県・渋川市に大集合！　「頭文字Dフェスティバル 2017 in 榛名」と題したイベントが11月12日（土）、群馬県・渋川市で開催されました。

このイベントは2016年、同市に「頭文字Dカフェ」としてオープンした「Racing Café D'z Garage」の呼びかけで開かれたもの。会場となったのは伊香保グリーン牧場で、劇中車のレプリカ展示やトークショー、セガのゲームセンター向けの最新ゲーム「頭文字D ARCADE STAGE ZERO」の体験、「新劇場版頭文字D」の4D VR体感などが行われました。

■漫画から飛び出してきた“ハチロク”と劇中車たち

さまざまなプログラムやアトラクションが行われましたが、その主役はやはり参加した頭文字Dファンとそのクルマたち。AE86トレノやRX-7、シビック、カプチーノ、ランサー・エボリューションなど、劇中車のレプリカが全国からやってきました。同じキャラクターの愛車でも物語が進むと仕様が変わっていくので、「◯◯巻の〜～仕様」など1台1台特徴があり、オーナーのこだわりが見られます。

参加者の中には、作品に出てくるキャラクターにコスプレした人の姿も。クルマと一緒に写真に写り、リアルな頭文字Dを再現して、クルマを引き立てていました。

: 碓氷峠最速のシルエイティ使い、佐藤真子（左）とナビゲーターである沙雪（右）に扮したコスプレイヤー

頭文字Dの醍醐味は、やはりその走行シーン。主人公・藤原拓海（AE86）のAE86と、そのライバルであり、あとにチームメイトとなる“高橋兄弟”が乗る2台のRX-7（FC3S、FD3S）が、劇中の名場面を再現するように展示されていました。運転席に座ってその場面を体験したり、一緒に写真を撮ったりすることも。

: 第1巻の秋名峠での高橋兄弟ツインドリフトのデモンストレーションの再現

: 高橋涼介vs藤原拓海のバトルシーンを再現

■言われなければ気づかない!?　こだわりのエアクリーナー

こちらのレプリカは、AE86 レビン“秋山渉仕様”。このクルマは京都府とAE86専門店「カーランド」、そして雑誌「ハチマルヒーロー」のコラボレーション企画で製作された1台です。物語後半の“プロジェクトD”編に登場した、埼玉連合チームのヒルクライムレース仕様を忠実に再現しています。

そのポイントは、エンジンルーム内のエアクリーナー。漫画内でエンジンルームが描写されているたったの1コマ、しかもエアクリーナーはほんの一部だけしか描かれていないそうですが、クルマを製作する際に気づいて再現したとのこと。声優・俳優・ナレーター、そしてこのトレノのオーナーである鶴岡聡さんが、トークショーで話してくれました。

■2018シーズンのD1にハチロク参戦！

ゲストとして、スーパー耐久シリーズやD1GPなど、さまざまなカテゴリーの競技に出場しているハチロク使いのレーシングドライバー森田登さんが、ドリフト競技“ドリフトマッスル”で使用したハチロクとともに登場！

イベント中は、藤原拓海仕様のハチロクで、榛名山頂上の同乗ドライブのドライバーを担当。またレーシングスーツ姿で、サイン会や鶴岡聡さんとのトークショーを行い、会場を盛り上げていました。「定期的にジムカーナ場や氷上コースでドライビングレッスンを行っています」とのこと。気になる方は参加してみては？　ドライビングレッスンといってもハードなものではなく、自分のクルマの動き方やスピンなどを体験するものだそうです。

■まさかの同票1位ドレスアップコンテスト

そのほかには、1日を通じて参加者によるドレスアップコンテストの投票が行われていました。結果は、RE雨宮のフルエアロを装着したFD3SとROWEN製エアロとカーボンウィングやピンクのアクセントが個性的な86が、なんと同票1位に！　ゲストの鶴岡聡さんのジャッジにより86が優勝を飾りました。

すでに連載が終了してから4年が経過している『頭文字D』ですが、今もその人気の火は消えません。連載当時、学生だったファンが作品を通じてクルマ好きになり、免許を取得できる年齢となって劇中で憧れたクルマを手に入れた、という話も聴きました。「頭文字Dフェスティバル」は、2018年も開催の計画があるようなので、今から楽しみにしておきましょう！

（文・写真：クリハラジュン　編集：木谷宗義＋ノオト）

[ガズー編集部]