今年で10回目!宮ヶ瀬湖畔で行われるオールドミニのオーナーズイベント「Lake Side Mini Party 2018」
猛暑、酷暑と言われた8月が過ぎ、打って変わって涼しくなった9月最初の日曜日。神奈川県は宮ヶ瀬にて、「Lake Side Mini Party 2018(レイクサイドミニパーティー2018)」が開催されました。
その名の通り、英国製のオールドミニのオーナーズイベントですが、オートジャンブル(フリーマーケット)を中心に、ライブやトークショーも開催される大規模なもので、今回で10回を数えます。当日はあいにくの雨で開催さえも危ぶまれていましたが、幸い雨は小康状態となり、無事開催となりました。
参加台数は300台以上。これでも過去最低台数!?
主催は、神奈川県にあるミニの専門ショップ5社。もともとは主催の1社であるレトロスタイルさんが始めたもので、回を重ねるごとに台数は拡大。同じ神奈川県下の専門ショップと共同開催となり、現在に至るそうです。この日会場に現れたミニは、なんと300台以上!
しかし、これでも参加車数は過去最低なのだとか。「普段の日でしたら800台は来ますよ!」とは、主催のレトロスタイルさん。ミニといえば、現在もBMWがその名を引き継ぎ、新たなスタイルを確立して人気を博していますが、オールドミニは新しくても20年、古いものでは50年近くも前のクラシックカーです。
荒天の中でクラシックカーを走らせることは敬遠されがちですが、これだけのオールドミニが集まるとは「なんと熱いオーナーさんたちか!」と感心させられました。ちなみに聞くところによれば、日本で登録されている(ナンバーを取得している状態にある)ミニは、今でも8万台は日本にあるそうです。
- ライブイベントも行われ、家族で楽しめるのがレイクサイドミニパーティーの特徴
- オートジャンブル(フリーマーケット)では、ミニにまつわるさまざまなパーツやグッズが持ち寄られた
1台1台がすべて異なる独自のカスタマイズ
参加されているミニを見わたすと、さまざまなバリエーションがあることと同時に、1台1台に独自のカスタムが施されていることがわかります。ひとつとして同じ仕様がないほど、オーナーそれぞれのこだわりが反映されており、オリジナルを保ったまま乗る人、最終型に近いモデルを初期型風にカスタマイズする人、走りを追求してレーシーに仕上げる人など、思い思いに作り込まれていました。
あらゆるスタイルや趣味趣向に合わせることができる。それこそが、ミニの最大の魅力なのかもしれません。ここからは、個性的なミニの数々をピックアップしてご紹介していきます。
- 実はモンテカルロラリーで優勝したこともあるミニ。このクルマは、モータースポーツで活躍したかつての姿を思い起こさせる
- 比較的、新しいモデルだと思われるが、「Austin Cooper」のエンブレムや小さいテールランプなど、初期のモータースポーツを再現している
- ワゴン版のカントリーマン。現在のBMWミニにラインナップされる「ミニクラブマン」の祖先
- モデルライフの途中で登場した顔違いの「ミニ クラブマン」。「クラブマン」の名はこのクルマからきたもの
- こちらはピックアップトラックのミニ。これも当時のラインナップにあったモデルだ
- こちらの黄色いロードスター風のミニは、ドイツでカスタムされたものだそう。後ろのロードスター風のカバーは脱着可能で、いざというときには4人用の幌をかぶせて4座に早変わりするのだとか
- 一見何の変哲もないミニに見えるが、よく見ると給油キャップが両サイドにある。通常の25L タンクが2個ついているそうで、「長距離を走るときは何度も給油しなくて楽ですよ」とオーナーさん
- このカラーリングに南京錠といえば、英国のコメディ・TVシリーズ「Mr.ビーン」で主人公が乗っていたものだ
- さまざまなバリエーションがあるミニの中でも、もっとも異形なのがこの「ミニモーク」だろう。ドアはないが、もちろんこの天候の中を自走してきていた
- こんなおもちゃみたいなカスタマイズは、ミニだから許されるものだろう
こうした写真を見ていただければ、ミニがどんなクルマなのか、そしてこのレイクサイドミニがどんなイベントなのかが、それだけもわかっていただけるのではないでしょうか。今も根強い人気を誇るオールドミニだけに、これからもこのイベントの勢いが衰えることはなさそうです。荒天でなければ800台は集まるというだけに、次回の開催が楽しみでなりません。
(取材・文・写真:きもだこよし 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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