【eスポーツ】優勝者にはル・マンへの切符が!「Forza Motorsport 7」で戦う「ル・マンeスポーツシリーズ in富士」

小林可夢偉選手にとって2年ぶりとなるWEC優勝やTOYOTA TS050 HYBRIDのワンツーフィニッシュで注目を集めた、「2018-2019 “スーパーシーズン” FIA 世界耐久選手権(WEC) 第4戦 富士6時間耐久レース」。富士スピードウェイでは、「もうひとつの耐久選手権」が行われていました。

「FIA 世界耐久選手権(WEC)」を組織する「ACO(フランス西部自動車クラブ)」が、今年からWECのシーズンにあわせて開催するeスポーツ大会「ル・マンeスポーツシリーズ」の富士ラウンド決勝戦が行われたのです。

予選を勝ち抜いた10名が決勝へ。筆者も参戦!

スエード素材のフルバケットシートとレーシングカーのようなフレームで構成された特製シミュレーターが、決勝のマシンとなる。このまま家に置きたいぐらいカッコいい。
スエード素材のフルバケットシートとレーシングカーのようなフレームで構成された特製シミュレーターが、決勝のマシンとなる。このまま家に置きたいぐらいカッコいい。

WECのオフィシャルゲームである「Forza Motorsport 7」で戦うこのシリーズ。決勝レースには、事前にオンラインで開催された予選の上位7名と、WECの予選日(土曜日)に現地でタイムアタックを行った選手の上位3名、計10名が出走します。実は筆者も現地の予選タイムアタックに参加し、なんと2位で決勝レースに臨むことになりました。

現地予選は、開場してすぐに40~50分待ちの行列が発生するほど人気だった。
現地予選は、開場してすぐに40~50分待ちの行列が発生するほど人気だった。

決勝は2時間、65周の耐久レース! 筆者はまさかのトラブル発生

決勝は、実際のレースと同じ日曜日に開催されました。朝、オンラインで決まっていた7人の選手と現地予選で出場権を獲得した3人の選手が合流。「ドライバーズミーティング」が行われ決勝レースの詳細が伝えられます。

今回、コースは鈴鹿サーキット(富士スピードウェイが収録されていないため)で、周回数は65周、マシンはシボレーのプロトタイプレースカーのワンメイクという内容。約2時間におよぶ耐久レースであることに、選手たちは驚かされました。

出場選手での記念撮影(LeMans eSports Seriesオフィシャルより)
出場選手での記念撮影(LeMans eSports Seriesオフィシャルより)

ミーティングが終わったあと、出場選手とスタッフでWECのグリッドウォークに参加し、一旦休憩。各自、練習や食事をしたのち、決勝レースはスタートしました。

筆者はスタート早々に機材トラブルが発生してしまいレースを断念。撮影に加えて、なぜかレース解説をすることに……
筆者はスタート早々に機材トラブルが発生してしまいレースを断念。撮影に加えて、なぜかレース解説をすることに……
ブース内のモニターにレースの様子が映し出されている。わかりにくいが、タイヤや燃料などの損耗率が表示されている。
ブース内のモニターにレースの様子が映し出されている。わかりにくいが、タイヤや燃料などの損耗率が表示されている。

10月初旬にお台場で行われた「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」とは、ケタ違いの長丁場。しかも、WEC決勝と同時に行われているため、本コースからの甲高いエンジン音やほかのイベントの音が入り込む屋外でのレースです。集中するのが難しい環境の中で、選手たちは安定した走りを披露していました。レースの模様は、下記にて観ることができます(レーススタートは33分10秒あたりから)。

2時間に及ぶ耐久レースを制したのは、eスポーツレーシングチーム「Japspeed Racing(JSR)」に所属する日本人ドライバー、AziDhk選手。同選手には賞金3300ドルと、来年の「ル・マン24時間耐久レース」で開催される「ル・マンeスポーツシリーズ スーパーファイナル」への出場権を獲得しました。

写真中央(白シャツの方)がAziDhk選手。なんと「Forza Motorsport 7」の世界ランキング上位に名を連ねるドライバーだった
写真中央(白シャツの方)がAziDhk選手。なんと「Forza Motorsport 7」の世界ランキング上位に名を連ねるドライバーだった

スーパーファイナルとは、「各ラウンドの3地域(ヨーロッパ&中東&アフリカ(EMEA)/アメリカ/アジア)の優勝者」で構成されたチーム同士による、世界一決勝戦のこと。今回の富士スピードウェイでのレースは「アジア地域での富士ラウンド」で、同時期に「EMEA地域」と「アメリカ地域」でも「富士ラウンド」が行われ、各地域の勝者が、AziDhk選手とチームを組んでスーパーファイナルに望みます。賞金もグンと上がり、その額なんと10万ドル!

この図でいうと「T2(第2チーム)」のメンバーが今回の富士ラウンドで決定した。第7~10チームは、シーズン中の上位12名で構成。第11、12チームは、ACOからの招待(ワイルドカード)になる。
この図でいうと「T2(第2チーム)」のメンバーが今回の富士ラウンドで決定した。第7~10チームは、シーズン中の上位12名で構成。第11、12チームは、ACOからの招待(ワイルドカード)になる。

eスポーツから「プロレーサー」になれるチャンスも!

富士スピードウェイで行われた今回の「ル・マンeスポーツシリーズ」富士ラウンド決勝戦。初めての開催にも関わらず、現地予選への参加希望者の数に注目度の高さが伺えました。

今回レポートした「ル・マンeスポーツシリーズ」限らず、世界では「WRC(世界ラリー選手権)」、「DTM(ドイツツーリングカー選手権)」、「F1」など、リアルモータースポーツと連携したeスポーツレースが開催されています。実際のモータースポーツより、低コストかつ安全にチャレンジでき、リアルのプロレーサーへの道が拓ける可能性も秘めています。たかがゲームと侮ってはいけません。そこには、リアルなレースと同等以上の熾烈な戦いが、日夜繰り広げられいるのです。

(取材・文・写真:クリハラジュン、編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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