これさえ押さえればパリジャン気分!? パリの街で見かけたクルマ&交通事情2018

ところ変われば交通事情も変わる。クルマ好きが海外に行ってやることといえば、やっぱりクルマ観察。どんなクルマが走っているのか? そんな交通事情なのか? 興味は尽きませんよね。今日は、先日訪れたパリで見かけたクルマと交通の様子を紹介しましょう。

パリはハッチバックのコンパクトカーが多い

パリの街角で見かけることが多いな、と感じるのがコンパクトカー。以前からフランスでは小さなハッチバックのクルマが多いと言われますが、実際に多いんです。感覚としては日本の軽自動車のような感じでしょうかね。
ところでこの写真、目立つ4台のコンパクトカーはすべてルノー製。ルノーの人気は根強いようで、同社のコンパクトハッチバックの「クリオ(日本名ルーテシア)」というクルマは、フランスで最も多く売れているんです。そのうえ欧州全体でも2番目にランクインする超人気モデル。ちなみに欧州の人気ナンバーワンがフォルクスワーゲン「ゴルフ」だっていうのは、試験には出ないちょっとした豆知識。

パリジャン&パリジェンヌはサンルーフがお好き?

泊まっていたホテルから道路を眺めていてふと気が付きました。サンルーフの付いているクルマがやたらと多いってことに。この写真に写っているクルマはなんと、5台中の5台が開閉式のサンルーフ、もしくは固定式のガラスルーフ装着車。日本では考えられませんね。
偶然でしょ? と思うかもしれません。たしかに写真内の100%が装着車というのは奇跡に近いですが、でもこちらの写真を見てください。

かなり高い確率でサンルーフ、もしくはガラスルーフを装着しているでしょ(フィアット500なんて装着率100%!)。もしあなたがパリに引っ越して地元の人を気取りたいなら、クルマはサンルーフ付きにするのがよさそうですよ。

ボディカラーは黒系が流行中みたい

これは流行なのか、それともパリはずっとそれが定番なのかわかりませんが、ボディカラーはとにかく黒と黒系が多い。この写真は凱旋門の脇で撮影したものですが、バスとかバン以外は全部黒! でも、黒は汚れや傷が目立つからキレイに乗りたいならメンテが大変ですよね。

洗車はあんまりマメにはしない!?

どうやら日本ほど洗車をマメにしてクルマに乗る習慣がないようで、汚れっぱなしのクルマの比率は高いパリ。でも黒いクルマで洗車しないとこうなってしまうわけで……

スーパーカーだって容赦なし。汚れっぱなしのままサラリと乗るのが普通みたい。

電気自動車のパトカーも導入されている

凱旋門の脇で見かけたフォルクスワーゲン・ゴルフのパトカー。よくみると、普通のゴルフじゃなくて「eゴルフ」じゃないですか。つまり電気自動車ですね。確かに長距離を走らない移動用であれば、パトカーは電気自動車というのもいい選択。逃走する犯人を追っている途中で電池切れにならないようにだけは、気をつけないといけませんけどね。
ところで、ゴルフはドイツのクルマ。どうしてルノー・メガーヌやプジョー308、シトロエンC4など自国のクルマではなく、あえてゴルフを採用したのでしょうか?

運転マナーは、けっこうイケイケかも

それでは今度は、道路事情を観察してみましょう。

朝の交差点は、なんだか複雑なことになってしまいました。もう少しクルマが増えたら交差点内へ停止したクルマに進路をふさがれてしまう「グリッドロック」状態になってしまいますね。
日本人としては「もうちょっと譲り合えばいいのに」と思ったりしますが、郷に入れば郷に従え。「日本人はパリ市内で運転するのが難しい」と言われる理由が、この写真から伝わるでしょうか?

油断は禁物。接近戦がすさまじい

これは大きなラウンドアバウトで撮影した写真。それにしても、です。クルマの向きもタイヤの向きも“しっちゃかめっちゃか”で、とにかく動きが読みにくい。そんな状況にもかかわらず、時にはかなり車間距離を詰めた接近戦になっているのだから、これでよく事故が多発しないものだと感心します。ただ、クラクションは絶えずあちこちから聞こえてきます。使い過ぎで壊れちゃうんじゃないかと思うほど。

いくらなんでもこれは近づきすぎでしょ? と思ったら、接触しました。まるで絵にかいたような展開だけど、日本ではあまり見かけない状況の接触事故ですね。

時にはこんなクルマも

シトロエンの名車「2CV」。さすがに本国フランスでもレアらしく、数日間の滞在中でも1度しか見かけませんでした。花嫁の移動用につかわれているようですね。もちろん、カリオストロ公国のクラリス(※アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』の登場人物)ではないですよ。だって花嫁が自分で運転していないんだから(笑)。脱線したので次にいきましょう。

裏道はギッシリと路駐スペース

それでは表通りから移動して裏路地の様子も見てみましょう。

ギッシリと並ぶ駐車車両。でもこれ、違法駐車ではありません。路肩への駐車が認められているのです。自転車の通行区分帯が、しっかりと駐車車両の脇を指示していますね。
日本では「路上駐車は悪」というイメージを持たれがちですが、裏路地はおもいきってこうして合法的な駐車スペースにしてしまうとクルマがもっと便利に使えるようになると思います。
しかしパリでも、駐車場不足が深刻なのだとか。

そこで重宝されているのが、全長の短い「スマート」。こうやって、普通のクルマでは駐められない狭いスペースでも駐車できるのです。だからパリでは、驚くくらい頻繁にスマートを見かけますよ。

パリ伝統のアクロバティック駐車は健在

本当なのかどうかはわかりませんが、かつてヨーロッパでは「縦列駐車する際は前後を接触させてもかまわない。バンパーは接触しても車体にダメージが及ばないようにするためのもの」という認識だったとか。そして見かけることは減った気がしますが、今でも……

やっぱりいます。バンパーを当てて駐車している人が。これぞ「パリ駐車」ですね。
でも、ギリギリ寄せるのはバンパーだけじゃないみたい。

こ、ここまで攻めちゃいますか?
そんなにぎりぎりまで縁石に寄せなくても許される気がしますが……。ホイールを擦ってリムがガリガリになるのはあまり気にしないようです。

では、最後の1枚。

そこは本当に駐車スペースなのでしょうか? 本当に本当にクルマを駐めちゃっていいのでしょうか?
もしかしたら合法なのかもしれません。いえ、これだけ堂々とやっているということは、きっと許されているのでしょう。とても真似できませんけどね。

(文/写真:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

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