キュートなホンダの電気自動車も! ジュネーブモーターショーで注目の国産車5台
今年は東京モーターショーが開催される年ですが、世界には東京と違って毎年開催されるモーターショーもあります。そのひとつがスイスのジュネーブで開催される「ジュネーブモーターショー」。今年は3月7日から17日にかけて一般公開され、日本のメーカーからも驚くほど多くの新型車がお披露目されました。そのなかから、特に注目のモデルを5台紹介しましょう。
次世代のSUBARUデザインをアピール。「VIZIV アドレナリン コンセプト」
SUBARUが公開したコンセプトカーは、同社の今後のデザインの方法性を示す提案。従来よりも躍動的なスタイルで、特にヘッドライトやフェンダーの造形はダイナミックですね。
「直接市販に結び付く車両ではありません」とSUBARUは説明しますが、なんだか「XV」に似ている(次期XVを示唆している?)ように見えるのはきっと気のせいでしょう。
エネルギッシュで、かなりカッコいいデザインです。
“ほぼ”市販状態。ホンダの電気自動車は見た目がキュート
ホンダが公開した「Honda e」は全長約4mと小型の電気自動車。航続距離を200km(欧州計測モード)程度と控えめにすることで、サイズや価格など最適なバランスを整えたという都市型の車両です。クルマ好きにとっては後輪駆動とするなどメカニズムの特徴も興味深いですが、それよりもまず、愛嬌いっぱいのスタイルに一目ぼれです。まるでペットみたいにカワイイじゃないですか!
展示車両は「プロトタイプ」として試作段階でしたが開発者によると「95%はこのまま市販状態」とのこと。
どの市販車よりも小さなカメラ型のドアミラーも、この形状で市販するそうですよ。正式デビューが待ち遠しいですね。
マツダが提案する新型コンパクトSUV
日本でも年内に市販予定、としてマツダが公開したのが「CX-30」。いま販売している「CX-3」よりは大きく、「CX-5」よりは小さなコンパクトクロスオーバーSUVです。
見どころは、全長4.4m弱と短い車体ながら、荷室をしっかりと確保したパッケージと美しいスタイルの両立。日本の機械式立体駐車場(ミニバン対応ではない一般的なサイズ)に入庫できるサイズなのもポイントですね。
エンジンで発電しモーターで走るSUV、という提案
市販を前提として公開する新型車のなかった日産ですが、コンセプトカーとして小型のクロスオーバーSUVを世界初公開。「IMQ」という名前で、一部では次期「ジューク」を示唆するコンセプトカーと言われていますが、果たしてどうでしょうか。
そして注目はパワートレイン。日産はエンジンを発電機として使って電気を起こし、モーターで駆動力を生んで走る仕掛けを「eパワー」として搭載して日本で好評ですが、それを欧州へも投入することが公表されました。2年以内に発売するようです。欧州でも受け入れられるのか、楽しみですね。
パジェロではなくアウトランダー!? 三菱のコンセプトカー
三菱がコンセプトカーとして世界初公開したのが、「エンゲルベルグツアラー」というSUV。3列シートのパッケージに、ドライブトレインはプラグインハイブリッドを組み合わせているそうです。
直接市販に結び付く車両ではありませんが、四角いデザインが無骨さを生んで存在感あふれるスタイルから、三菱を代表するSUVの「パジェロ」を連想しました。しかしどうやらパジェロではなく、次期型の「アウトランダー」を示唆している様子。はたして、実際に次の世代のアウトランダーが登場する際には、このコンセプトカーのイメージがどこまで盛り込まれるのでしょうかね。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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