20億円オーバーの車両も! ジュネーブモーターショーで注目の欧州車7台

スイスのジュネーブで3月7日から17日にかけて開催された「ジュネーブモーターショー」。欧州で唯一の、春に開催される大規模なモーターショーなので、数多くのメーカーがショーの開催に合わせて新型車を多くお披露目する場となっています。
そしてこのショーのもうひとつの特徴が、高額車両が多いこと。その理由は、スイスには富裕層が多く、彼らにむけたPRの場でもあるから。この会場では、数千万円程度の車両価格では誰も驚きません。今回はなんと、2桁億円と目を疑う価格の車両が公開されて来場者を驚かせました。
そんなジュネーブモーターショーの会場から、外国のメーカーが発表した注目の車両を7台紹介しましょう。

かつての大ヒットモデルの面影も。プジョー208

フランスのプジョーは、主力のコンパクトハッチバック「208」の新型を公開。スポーツモデルの「208GT」に加え、プジョーとしては初となる電気自動車の「e-208」が用意されたのもトピックです。立体的に表示されるメーターも興味深いですが、気に入ったのはCピラー(後席の後ろの柱)。往年の名車「205」を感じさせるデザインで、見た瞬間に思わず微笑んでしまいました。

ルノーは主力モデル「クリオ」をモデルチェンジ。ハイブリッドも登場

日本では「ルーテシア」として販売されていますが、日本以外では「クリオ」という名前のコンパクトカー。実は、欧州全体ではフォルクスワーゲン「ゴルフ」の次に販売台数が多く、このクラスでは販売トップの超人気車です。1990年の登場以来、累計1500万台も販売されたというから凄いですね。そんなクリオが新型へバトンタッチ。スタイリングは従来モデルの面影を強く残しますが、中身は刷新。ハイブリッドモデルも用意されました。
ところで、写真で車両について説明している人物はルノーのデザイン責任者を務めるヴァン・デン・アッカーさん。実はかつてマツダのデザイン部門に在籍していました。そして、スーツ姿でも足元にスニーカーを組み合わせるのが彼のこだわりなのだとか。理由は、若々しく見せるためとのことです。

メルセデス・ベンツはついにミニバンの電気自動車を予告

「EQ」というブランドを立ち上げて電動車両を強化しているメルセデス・ベンツ。そんなベンツの興味深い車両が「EQV」というコンセプトモデル。日本でも人気のあるミニバン「Vクラス」をベースにした電気自動車で、まだ市販仕様ではありませんが航続距離は「400㎞を想定している」のだとか。未来的な顔つきもカッコイイですね。

これは美しい。アルファロメオは小型SUVのスタイルをお披露目

市販化を前提としたコンセプトモデルとして気になる車種がもう1台。アルファロメオの「トナーレ」です。現在販売している「ステルヴィオ」よりもひとまわり小さな車体で、BMW X3やアウディQ5あたりがライバルですね。アルファロメオ初のプラグインハイブリッドシステムが搭載されるのもトピックです。ちなみに「トナーレ」というのはアルプスにある峠の名前なのだとか。

美しさはさすが。最新のV8モデルを公開したフェラーリ

イタリアのフェラーリは、主力モデルである「488GTB」の後継モデルとなる「F8 トリブート」を公開。エンジンは720馬力もあるから、能力を使い切るのは簡単ではなさそうですね。価格は発表されていませんが、3000万円強くらいでしょうか。スーパーカーだけあってかなり高いです。しかし、ジュネーブモーターショーに展示されたスーパーカーの中ではまだまだ“手が届きやすい”ほうかもしれません。上には上がいますから!

レッドブルと共同開発した、アストンマーティンの自信作

「翼を授ける」でおなじみのレッドブルはF1をはじめモータースポーツで「レッドブル・レーシング」として活躍していて、そんなレッドブル・レーシングとイギリスの名門アストンマーティンが手を組んで開発したスーパーカーが「ヴァルキリー」。コンセプトモデルは従来から公開されていましたが、ジュネーブでは完成形に近い市販モデルがお披露目されました。エンジンはなんと1014馬力。そこへモーターを組み合わせたハイブリッドモデルで、トータル1176馬力なのだとか。スゴすぎます。
価格はなんと、約3億7000万円。「サーキット仕様」が25台、「公道仕様」が150台だけ作られるそうです。スーパーカーというよりは、レーシングカーの世界ですねこれは(笑)。
とはいえ、3億7000万円くらいではまだまだです。なぜなら……

なんと20億円! 特別に作られた究極のスーパーカー

ブガッティが公開した「ラ・ヴォワチュール・ノワール」は、同社が誇るスーパーカー「シロン」をベースに、たった1台だけが作られる特別なクルマ。その姿が公開されましたが、まだ未完成でこれから仕上げていくようです。
ベースのシロンは1500馬力のエンジンを積む常識外のクルマ。しかしさらに常識外れのラ・ヴォワチュール・ノワールは異様に低く構える姿が印象的で、驚くほどの存在感が周囲の空気を制していました。価格はなんと、税込みで1,670万ユーロ(約20億円)。もはや、笑うしかありませんね。
このクルマのオーナーとなる世界中のたった1人は、元フォルクスワーゲンのCEOとして活躍し、カーコレクターでもあるフェルディナント・ピエヒ氏なのだとか。

今年のジュネーブモーターショーでは、この「ラ・ヴォワチュール・ノワール」が価格面での“いちばん上”でした。しかし、このプライスを上回るクルマは来年以降もそうそう出てこないでしょうね……。

(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

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