泊まれるSA・PAでドライブ旅をもっと快適に！

2019.04.16 10:00

クルマで日本各地どこまでも。愛車とともに旅をするのに良い季節になりました。少し遠い目的地までクルマを走らせたり、目的地を特に決めずに、ただただクルマを走らせる旅など、スタイルは様々ありますが、「高速道路で宿泊する」という手段があるのをご存知ですか。うまく活用すれば、高速道路料金もお得になったり、ドライブ疲れからすぐに解放されたり、と案外“使える”施設です。

SA・PA直結という利便性

サービスエリア（SA）やパーキングエリア（PA）にクルマを停めて、そのまま宿泊。これはドライバーにとってとてもうれしいことですよね。現在、ハイウェイホテルを展開するSA・PAは全国で5箇所。

: 東北自動車道「ファミリーロッジ旅籠屋・佐野SA店（(E-NEXCO LODGE佐野SA店)）」

ロードサイドホテルを全国で展開する「ファミリーロッジ旅籠屋」は、現在、東北自動車道「E-NEXCO LODGE佐野SA店」、関門自動車道「壇之浦PA店」、山陽自動車道「宮島SA店」の3店舗を展開。

: 山陽自動車道「ファミリーロッジ旅籠屋宮島SA店」

ちなみに、「ファミリーロッジ旅籠屋吉野川SA店」というのもありますが、こちらは吉野川SAに隣接するハイウェイオアシス内にある施設ということで、吉野川SAの駐車場から数十メートルのところで、高速道路内に駐車したまま宿泊できるため、名称には「SA」が入っているそうです。

あと2軒は、NEXCO中日本管内にあります。東名高速道路・足柄SAには「レストイン時之栖」が、名神高速道路・多賀SAには「レストイン多賀」です。

: 東名高速道路・足柄SA「レストイン時之栖」

: 名神高速道路・多賀SA「レストイン多賀」

そしてSA・PA内に隣接するいずれの宿泊施設にも言える利点、それは高速道路から降りずに利用できることから、自動的に通行料の「深夜割引」や「休日割引」が適用されるということ！　その他ETCを使って走行しているのであれば、ETCの各種割引も付いてきます。この割引を賢く使っていけば、遠方への旅もだいぶ行きやすくなりますよね。これって、結構うれしいこと！

ファミリーロッジ旅籠屋のSA・PA店を解剖

: ファミリーロッジ旅籠屋の客室例（写真は山陽自動車道「ファミリーロッジ旅籠屋宮島SA店」）

ファミリーロッジ旅籠屋が高速道路で宿泊施設をオープンさせたのは2008年のこと。まず4月下旬に壇ノ浦PA店を、7月下旬には佐野SA店がスタートしました。コンセプトは旅籠屋が展開する他のロードサイドホテルと同じ。アメリカの街道沿いにある“MOTEL”をお手本にして、全室バス・トイレ含めて約25平方メートルの広さがあります。そして、運転の疲れをしっかり癒してもらうため、クイーンサイズのベッドを2台設置。大きなベッドでゆったり休むことができます。またインターネットも接続でき、朝には軽食の無料サービスもあります。

そして忘れてはならないのが価格。家族など4名利用で1室1万円〜。一人の利用なら5000円〜（いずれも消費税別）と良心的。結構使いやすいですよね。

ちなみに、「佐野SA店」は上りのSAにありますが、佐野SAは東北自動車道の西側に上り下り両方のSAが隣接しているため、下りからでも宿泊可能です。「壇之浦PA店」は下りのPAに位置していますが、一般道路から行くことができます。「宮島SA店」は、上りのSAにあり、下り車線の走行、SAの利用の場合は、高速道路を一度下りて、外側に駐車して利用することになります。

大浴場がある「レストイン」

: 東名高速道路・足柄SA「レストイン時之栖」大浴場

首都圏に近い温泉地・箱根にも程近い東名高速道路の足柄SA（上）や、日本列島のほぼ中央に位置し、東北から九州までの長距離のちょうど中間に位置する名神自動車道の多賀SA（下）ある「レストイン」。こちらの特長はなんと言っても大浴場！　足柄SA（上）にある「レストイン時之栖」では、小さな気泡が体を芯から温めてくれる「高濃度炭酸泉」のお風呂が。多賀SA（下）にある「レストイン多賀」では、銭湯のような小規模の大浴場で、お湯は水道水をろ過器循環させながら浴槽から溢れ流れるスタイル。いつでもキレイなお湯にのんびり浸かることができます。しかもチェックイン〜チェックアウトまでいつでも入浴できる、というのもうれしいポイント。長時間運転した後に大きなお風呂に浸かれるって、結構ありがたいことですよね。