初めてのオートキャンプ。まずは何から始めたらいい?

著名人のSNSやテレビの特番、人気コミックの後押しもあり、趣味として広く定着した感のあるキャンプ。一方で「オートキャンプに行ってみたいけれど、どうしたらいいのか分からない……」「子どもがキャンプに行きたがっているけれど、キャンプ用具を買いそろえても一度で飽きるかも知れないし……」などなど、さまざまな理由から二の足を踏んでいる人も多いと思います。

そこで今回は、一般社団法人「日本オートキャンプ協会」事務局次長の堺廣明さんに、初心者向けのオートキャンプについて教えてもらいました。

写真:糸井賢一
写真:糸井賢一

そもそもオートキャンプってなに?

クルマのすぐ近くにテントを張って楽しむキャンプを指します。そのためオートキャンプ場は、テントサイトまでクルマが入れるようになっています。そのためキャンプ用具や食材といった重い荷物を抱えて移動することもなく、また遊び道具や書籍といった荷物を持って行けることから、余裕のあるキャンプを楽しむことができます。

なお、広い意味では「ドライブ」と「キャンプ」の両方が楽しめるキャンプを指します。普通の乗用車にキャンピングカー、どちらを利用してもオートキャンプに違いはありません。

初めてのオートキャンプなら、コテージ泊がお勧め

キャンプ自体が初めてで、道具もない場合、まずはコテージ泊で快適なキャンプを経験しましょう。

コテージとは戸建ての宿泊施設のことで、キッチンやシャワー、トイレといった基本設備のほか、専用のベッドルームや空調設備といった、快適な設備が備わっているタイプもあります。コテージ泊でも自然の中という非日常の環境を十分に満喫することができ、テントの設営をしない分、時間に余裕が生まれます。クルマで買い物に出て、ご当地ものの食材探しを楽しんだあと、緑を眺めながらのBBQや語らいは、きっといい思い出になってくれるでしょう。またテント泊にはどのような道具が必要なのかを、キャンプ場で実際に見ることもできます。

テント泊に挑戦するなら、一度はテントを組み立ててみよう

キャンプ風景でよく見る、テント泊に挑戦したいという方もいると思います。その場合できるだけ、設備の整った初心者向けのキャンプ場を選びましょう。キャンプ場は、オートキャンプ協会公式サイトのトップページにある「キャンプ場を選ぶ」から調べることができます。総合評価で★を5つ獲得しているキャンプ場を選んでおけば、間違いはありません。

キャンプ場を決めたら電話などで予約を入れますが、このとき、事前に初心者であることを伝えておくとよいでしょう。テントやタープを購入したら一度、組み立てを経験しておくと、キャンプ場での設営時間を短くできるのでお勧めです。

初めてのテントの設営や食事の準備は、想像よりずっと時間がかかります。当日は、午前中に到着するくらいの余裕を持って行動しましょう。また、予定を詰め込みすぎるのも禁物です。キャンプ場ではテントの設営と食事の準備に後片付け、撤収の準備だけで終わるくらいの心持ちでいましょう。それでも十分に、自然と非日常の環境を楽しめます。二泊三日の日程であれば、よりゆったりとキャンプを味わうことができます。

キャンピングカーレンタルという手も

近年では多くの企業がキャンピングカーのレンタルを開始し、車種にもよりますがレンタル料も手頃なものとなりました。例えばキャンプに行くのにレンタカーを借りるのであれば、+αのお金を出してキャンピングカーをレンタルするのもひとつの手です。キャンピングカー泊は、コテージ泊やテント泊とはまた違った非日常が味わえます。

キャンプ場ではお子さんの飛び出しに注意!

オートキャンプではテントサイトまでクルマで進入し、クルマのすぐ近くにテントを張ります。自然の中、そしてキャンプ場という非日常の場にあって、お子さんがはしゃいでしまうことも珍しくありません。テントサイトでは、常にほかの利用者のお子さんが飛び出してくる事態を想定し、最徐行して進入しましょう。同時に、自身のお子さんがはしゃいで通路に飛び出さないよう十分に言い聞かせ、目を離さないようにしましょう。

ソロキャンプに憧れるなら

近年では日常の慌ただしさを忘れるため、1人でキャンプ場に訪れ、静かな時間を過ごす人が増えています。もちろんテントの設営から、何か起こった時の対処まで、すべてを1人で処理しなければならないため初心者向きとはいえません。けれど、どうしてもソロキャンプを体験してみたいならば、ソロキャンプイベントに申し込むのもひとつの手です。

まだまだ開催数は少ないのですが、ソロキャンプイベントなら1人でも気兼ねすることなく、安心して参加することが可能です。キャンプ場のブログやSNSでイベントの開催を告知しているケースがほとんどなので、まずは初心者でも参加できるかを問い合わせましょう。

最後に、過去の経験からキャンプに苦手意識を持ってしまった方へ

子どもの頃、学校の集団キャンプなどで汚いバンガローに泊まり、キャンプやアウトドアに悪い印象を持ってしまった……。そんな話も少なくありません。

現在では初心者や、手軽にキャンプを楽しみたいファミリーを迎えるため、快適に過ごせる設備を整えたキャンプ場が増えています(もちろん昔ながらのキャンプ場もあるので、事前の情報収集や確認は必要です)。過去の経験からキャンプに苦手意識を持ってしまった人も、現在のキャンプ場なら楽しめるかもしれません。初心者と同様に、まずはコテージ泊から再開し、自分に合った楽しみ方を見つけてみませんか?

(取材・文:糸井賢一 編集:木谷宗義+ノオト)

<関連サイト>
日本オートキャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/

[ガズー編集部]

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