開館20周年!館長に聞く「MEGA WEB」の歩みとこれから
東京・お台場にあるトヨタの体験型モビリティパーク「MEGA WEB」。1999年に開館し、今年で20周年となります。そこで、20周年の歩みを振り返るとともに、今後どのような進化をしていくのかについて、館長の清水義昭さんに伺いました。
――まずは20周年を迎えた感想をお聞かせください。
正直20周年を迎えられるとは思っていなかったですね。私はMEGA WEBの立ち上げ当初から携わっていたのですが、最初は10年間限定のプロジェクトでした。時代の変化に合わせつつ、さまざまなリニューアルを経て20周年を迎えられたことはもちろんうれしく思いますし、現在は年間800万人もの多くのお客様に足を運んでいただいており、大変光栄です。
――20年の間にMEGA WEBはどのように変化しましたか?
当初は運転シミュレーターなどを中心としたバーチャルと、試乗などを中心としたリアルを掛け合わせたプログラムが多かったのですが、お客様の要望でリアルの体験が増えていきました。現在はシミュレーターが進化したので、再びバーチャルのプログラムも増えてきています。
また、いらっしゃるお客様の年齢層が上がりました。開館当初は20代のカップルなどが多かったのですが、最近は30~40代のファミリーが増えた印象を受けています。開館当時に訪れていた20代の方が、家族になって再び訪れるケースもあるようです。
そして何より、このお台場というエリアが開館当初とは大きく変わりました。当時、この周辺には何もなかったんです。それがいつの間にか電車が通り、さまざまな商業施設が完成し、観光地となりました。当時の姿からは考えられなかった変化です。
――では、20年間で変わらなかったことはありますか?
やはり一番人気のコンテンツである試乗体験の「ライドワン」ですね。ライドワンは1.3キロの試乗コースをさまざまなトヨタ車で走れる体験プログラムで、現在も開館当初から基本は変えずに運営しています。
しかし最近では、この試乗コースを使ってペーパードライバー講習や高齢者向けのベテランドライバー講習なども行うようになりました。お客様のニーズに合わせて、MEGA WEBの定番コンテンツも柔軟に変化しています。
――20周年を迎えて新たな試みはありますか?
「20周年だから」といって特別なイベントを行う予定は今のところありませんが、定期的に開催しているイベントを20周年と絡めたものにしていく予定です。また20周年記念という点で言えば、4月に「ROOKIE CAFE」がリニューアルオープンしたことが挙げられますね。今回のリニューアルオープンでは北欧風の内装に一新し、食材にもこだわったフードやドリンクを楽しめるほか、本物のレーシングカーのパーツやクルマのアイテムを店内に展示するなど、クルマファンの方はもちろん、お子様から大人まで楽しんでいただけるカフェといたしました。
――今後はどのようなMEGA WEBになっていくのでしょうか?
まず、2020年の東京オリンピックに合わせて、いくつか変更をする予定です。2017年にヒストリーガレージがレトロな東京の街並み風になったのもその一環で、1964年の東京オリンピック当時の街並みを再現しています。またトヨタ自動車は、自社を「モビリティカンパニー」として今後歩んでいくとコメントしています。我々もそれに合わせて「モビリティカンパニー」をより具体的に分かりやすく伝える施設にしていく考えです。
すべての世代が楽しんで自動車を体験できる施設として
自動車社会の変化に合わせて進化を遂げてきたMEGA WEB。最新の自動車に触れるのはもちろんのこと、子どもが初めて自動車に触れる場所としてもオススメのこの施設は、時代に合わせてますます進化していくようです。これからもすべての世代が自動車を楽しんで体験できる施設として、続いてほしいですね。
(取材・文:西川昇吾 写真:メガウェブ 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
MEGA WEB
https://www.megaweb.gr.jp/
[ガズー編集部]
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