汚れや臭いの原因は? 車内をきれいに保つ方法をクリーニング業者に聞いた
気になる車内の汚れや臭い。まめに洗って愛車をいつもピカピカにしている人でも、車内清掃はなかなか手が回らない、あるいはやり方がよく分からないという人もいるはず。そこで、自動車内装クリーニングを専門に行っているアイ・ケイ・シー株式会社代表の木村光夫さんに、車内の汚れや臭いの原因や車内清掃の方法を伺いました。
まずは汚れや臭いの原因を知ろう
―そもそも車内の汚れの原因はなんでしょうか?
まず挙げられるのが、飲食による食べこぼしですね。それと、靴についた泥や砂です。また、窓を開けて走ることが多いクルマやオープンカーは、外気中に含まれているホコリや鉄粉が車内に入ってきます。
―では臭いの原因はなんでしょう?
臭いに関して影響が大きいのは、エアコンです。エアコンを使用したあとは結露によって水分が発生するため、車内空調の通り道にカビが発生しやすくなります。ほかにはシートについた汗も、原因に挙げられます。それ以外は汚れの原因と同じ、食べこぼしや飲みこぼしです。またタバコも臭いの原因となります。
―これらの汚れや臭いを抑えるために、心がけた方がよいことはありますか?
当たり前ですが、汚れの原因となる行為をできるだけしないことです。難しい面もあると思いますが、車内での飲食や喫煙をしないことや、窓を開けずにエアコンを効かせて走ることですね。基本的にエアコンは効かせっぱなしの方が、車内空調の通り道が乾燥した状態となるので、臭いの原因となるカビが発生しにくくなります。また、食べこぼしなどをしてしまった際は、すぐに汚れを取り除くのも重要です。
日常で気を付けるべき点とは?
―日常の車内清掃はどのように行えばよろしいでしょうか?
まずは、掃除機をかけて除去できる汚れを取り去ります。そのあとは、水を固く絞ったキレイな雑巾やタオルなどで、水拭きするのが好ましいです。この時、吹き上げたタオルの繊維などが車内に残ってしまい時間が経つと、内装に繊維が付着してしまい汚れの原因になります。そのため可能な限り車内に繊維を残さないようにしたいので、綿タオルを使用するのが一番いいですね。逆に毛足が長く表面が柔らかいマイクロファイバータオルは、表面の繊維が落ちやすいため車内清掃には向いていません。
シートに関しては、水を固く絞ったタオルや雑巾で軽く拭く程度で問題ありません。むしろ、一般の方がそれ以上を求めてシート洗浄剤などを使って洗浄すると、かえって汚れを包み込んでしまって、汚れが取れなくなってしまうこともあります。
また、フロアマットを洗剤で洗う人がいると思います。もし洗剤を使って洗うのであれば、部屋干し可能などといった抗菌剤入りのものはおすすめです。洗ったあとは、しっかりと乾燥させてください。これが重要です。生乾きのままだと、車内の臭いの原因になってしまいます。
―一般の方がやってしまいがちな間違いなどはありますか?
飲み物をシートにこぼしてしまった場合、シートを濡らし、こすって汚れを取ったり、重曹を使って汚れを落とそうとしたりする人がいますが、これは絶対にNGです。シートを濡らしてこすると、汚れが広がるだけで根本的な解決にはなりません。重曹を使うとシートの繊維に重曹の粉が固まって入ってしまうため、乾燥するとシートが粉だらけになってしまいます。このような時は、こすらずに水を固く絞ったタオルで、こぼした部分を何度も押して吸い取ってください。その場でできる応急処置は、この程度です。
また、こぼした部分の臭いが気になって市販の消臭剤をたくさん使う人がいますが、これもNGです。臭いが混じってしまい、より変な臭いになってしまうことが多いためです。もし、それ以上に汚れが気になるようでしたら、専門店に相談してください。
基本は掃除機と水洗い。こまめに清掃しよう
お話を伺ってわかったことは、車内清掃の基本は掃除機と水を固く絞ったタオルだけでいいということ。市販の洗浄剤を使うのは、あまり好ましくないことが多いそうです。もし、掃除機と水拭きで納得のいく車内清掃ができなかったら、プロに相談してみましょう。もちろん、大切なのは汚れを溜めないことなので、洗車のたびに内装もこまめに清掃したいものですね。
(取材・文:西川昇吾 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
アイ・ケイ・シー株式会社
http://www.ikc-shonan.co.jp/
[ガズー編集部]
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