最新ゲームから歴史的資料まで!「東京ゲームショウ2019」で見たレースゲームや関連展示をピックアップ
2019年9月12(木)~15日(日)までの4日間にわたり、国内最大のゲーム見本市「東京ゲームショウ2019」(以下:TGS 2019)が千葉県千葉市の幕張メッセで開幕されました。もちろん、クルマのゲームの出展も多数。今回は、TGS2019で見られたクルマ関連の出品をレポートします。
クラッシュ時のダメージ演出が印象的な「スーパー・ストリート: Racer」
ケムコのブースでは、11月14日(木)に発売予定のNintendo Switch用ソフト「スーパー・ストリート: Racer」が試遊できるようになっていました。
同作は3980円(税抜き)と、コンシューマー用のゲームソフトとしては比較的安価で、クルマをカスタムしてレースを楽しめるのが特徴です。カスタム面の充実は特に強調されており、BBSやSSRといった実在のカスタムパーツブランドが70以上登場します。
試遊する様子を見ていて印象的だったのは、派手なクラッシュ演出です。レースゲームでは、クラッシュしてもあまりダメージの演出はしないことが多いのですが、このゲームの場合はレース中に大きなクラッシュをすると、なんと廃車になることも。リアリティの追求のひとつだと言えそうです。
もはやゲーミングデスクというよりコックピット
eスポーツの盛り上がりとともに、ゲーミングチェアなどの周辺機器も進化しています。プロ仕様のゲーム環境の演出をアピールしているイングレムのブースでは、まるでコックピットのようなゲーミングデスクが展示されていました。
ステアリングホイールやペダル類までリアルに再現されており、また実車の運転感覚に近づけるため、モニターも曲線を描いたものが装着されています。
価格は、海外製の部品を使うため、そのときのドル相場によるとのことでしたが、大体54万円ぐらいからだそう。なお、重量がかなりあるので、購入した人向けに設置サービスを行っているとのことでした。
「1/1 ミニ四駆」を展示。しかも、バンダイナムコのブースで
タミヤ「エアロ アバンテ」は、「1/1ミニ四駆実車化プロジェクト」で開発した実車サイズのミニ四駆。このエアロ アバンテが、模型業界ではライバルともいえるバンダイナムコエンターテインメントのブースで展示されていました。
その理由は、Google Playで配信予定のゲームアプリ「ミニ四駆 超速グランプリ」のPRのため。このゲーム、バンダイナムコエンターテインメントが開発したものなのです。会場では、写真を撮ってSNSにアップした人に、抽選でミニ四駆をプレゼントするキャンペーンを行っていました。
レースゲームの歴史を感じられる資料展示も
バンダイナムコ研究所のブースでは、「ポールポジション」(ナムコ:1982年)、「アウトラン」(セガ:1986年)、「チェイスHQ」(タイトー:1988年)といった、レースゲームの歴史を語るうえで欠かすことのできない初期のタイトルの企画書や仕様書が展示されていました。レースゲームの歴史を後世に残そうと、当時レースゲームに関わっていたナムコ(現バンダイナムコ)のスタッフが中心となり、各メーカーと共同で資料を管理しているプロジェクトなのだそうです。
貴重な資料の展示のほか、電子化された書類も会場のPCで閲覧できました。黎明期のレースゲームというと「アウトラン」が有名なのですが、会場にいたスタッフさんにお話を聞くと、「みなさん『アウトラン』ばかりに注目しますが、先に出たのは『ポールポジション』で、『アウトラン』はそれを参考にしているんですよ」とのことでした。
レースゲームの歴史を作ったクリエイターが過去の作品を展示する一方で、ゲーム界の将来を担う学生さんも作品を展示していました。日本電子専門学校のブースでは、奥多摩周遊道路を現地取材してコースレイアウトしたという学生制作レースゲームを披露。試遊できるようにしていました。コースレイアウトのほかに、クルマの挙動などもこだわったとのこと。
次世代通信規格「5G」でレースゲームも大きく変わる?
2020年は、次世代通信規格「5G」のサービスが始まる年。今回の「東京ゲームショウ2019」では、まだ具体的な作品は見られませんでしたが、来年には高速・大容量通信を活用したゲームが続々と登場してくるはず。レースゲームも、大きな変革を迎えるかもしれません。
(取材・文・写真:斎藤雅道 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
TOKYO GAME SHOW
https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2019/
[ガズー編集部]
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