「セレス」に「スパシオ」も。いくつ知っている? カローラシリーズの個性派モデル

初代がデビューしたのは1966年と、半世紀以上の歴史があるカローラ。そんなカローラの中心的存在といえばやはりセダンですが、実はセダン以外にもいろいろなバリエーションが存在します。そして時には、時代を反映した派生車種も存在しました。今日は、そんなカローラシリーズの個性派モデルを振り返ってみましょう。あなたは何台知っていますか?

「AE86」はもはや伝説。スポーツモデルの「カローラレビン」

カローラクーペに高性能エンジンを搭載したことからスタートしたのが「カローラレビン」。そんなレビンを歴史に残る名車としたのが、5代目カローラの派生モデルとして1983年から1987年まで販売された「AE86型」です。

現在は「カローラレビン」というよりはむしろ、兄弟車の「スプリンタートレノ」とあわせて型式名の「ハチロク」と呼ばれることが多く、日本だけでなく世界各地に多くのフリークが存在します。30年以上前に生産を終了したにもかかわらず、今でもよく見かけることからもいかに愛されているクルマかがわかります。

最後のカローラレビンは「111型」と呼ばれ、2000年まで作られました。

わずか1世代だけのチャレンジングなモデル「カローラ5ドア」

1983年から1987年まで販売された5代目カローラには、カローラの歴史においても唯一のバリエーションが設定されていました。それがハッチバックでもワゴンでもなく5ドアセダンの「カローラ5ドア」。

リフトバックボディは欧州で人気があり、日本ではセダンよりも上級の位置付けで、当初はセダンに設定のなかった1.6Lエンジンを積んだほか、電磁式ドアロックを採用するなど装備水準も上がっていました。

このボディーの最大のメリットは実用性。荷室開口部が広く、当時のセダンには採用がほとんどなかった“倒して大きな荷物も積めるリヤシート”も組み込まれています。

「カローラスポーツ」の先輩にあたる「カローラFX」

5代目カローラの派生モデルとして、初代が登場したのがハッチバックボディの「カローラFX」。現行カローラでいうところの「カローラスポーツ」に相当するモデルですね。

名前こそ「カローラ」とつきますが、スタイリングにセダン系カローラの面影はほぼありません。日本でもヒットしたほか、欧州などではカローラの主力モデルとして人気を得ていました。初代カローラFXの販売は1984年から1987年。「カローラFX」は次の6世代目(1987~1992年)や7世代目(1992年~1995年)にもラインアップされています。

セダンでありながら、独自路線を貫いた「カローラセレス」

1990年代前半の日本は、世界に先駆けて「クーペスタイルセダン」が流行していました。そこでカローラシリーズとしてデビューしたのが「カローラセレス」。

同時期のカローラセダンとはまったく異なるデザインで、当時の世相を反映してどことなくバブルな雰囲気も残っていますね。1992年にデビューし、1998年まで販売されました。
デビューから25年以上たった今、クーペスタイルセダンは大型の高級車を中心に復活し世界中で人気を得ています。セレスをはじめとする当時の日本のクーペ風セダンは、そんな世界の流行の先を行く存在でした。

こちらも超個性派の四角い存在「カローラルミオン」

2007年から2015年まで販売された「カローラルミオン」はカローラシリーズとは思えない個性派モデル。

とにかく四角いことが自慢。背の高いトールワゴンで、カローラシリーズでははじめての3ナンバーサイズなのもトピックでした。実はこの「ルミオン」、北米では「サイオンxB」として販売。それが日本ではカローラシリーズに加わったのですが、車体構造も日本向けカローラとは違う異端児なのです。

カローラにも3列シート車があった! それが「カローラスパシオ」

こちらもカローラシリーズの異端児。トールワゴンの「スパシオ」です。最大の特徴は、3列目のシートを組み込んでいたこと。超コンパクト設計で簡易的な3列目は「ちょっと近場までの緊急用」という位置づけでした。

初代は1997年から2001年まで販売。全長わずか4.2mで3列目まであるのだから驚きです。

2001年にフルモデルチェンジして2代目になりました。そして2007年まで販売。

カローラだけどカローラじゃない、「カローラⅡ」

このクルマは番外編です。なぜなら、名前には「カローラ」とつくけれどカローラシリーズには含まれないから。カローラよりもひとクラス下のポジションとして、カローラシリーズとは異なる立ち位置なのです。「カローラⅡ」という車名には「カローラの弟分」という意味があるそうですよ。

「カローラⅡにのって」というCM曲が大ヒットした4世代目(1994~1999年)。シンプル装備の手ごろな価格設定で、多くの人に選ばれました。

1986~1990年に販売された2世代目には、高出力のターボエンジンや、当時流行していたリトラクタブルヘッドライトを採用。大ヒット映画「私をスキーに連れてって」にも登場しましたね。

そして最新のカローラは、3つのボディーをラインアップ

12世代目となる現行カローラは、セダンのほか「ツーリング」と呼ぶステーションワゴンや「スポーツ」と呼ぶ5ドアハッチバックでシリーズを構成。

世界的にみるともっとも多いのはセダンですが、日本では、約7割のユーザーがステーションワゴンを選んでいるそうです。

(文:工藤貴宏 編集:奥村みよ+ノオト)

<関連リンク>
トヨタ自動車 75年史
https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/vehicle_lineage/family_tree/index.html

お客様とともに半世紀:カローラが歩んだ50年の道のり
https://global.toyota/jp/corolla50th/

[ガズー編集部]

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