いくつ覚えてる?「星光産業」が製造した1980~90年代のカー用品
「クルマにもっと自分らしさ・・・」をコンセプトに、埼玉県吉川市でカーアクセサリーの製造販売を行う星光産業。先日、ご紹介したアクリルに造花をあしらった「水中花シフトノブ」を生産していたことでも有名ですが、スマートフォンホルダーやドリングホルダーなど、扱うカー用品は多岐に渡ります。今では一般的に使われているカー用品の中にも、星光産業が初めて手掛けたものもあるのだとか。
前回に引き続き、星光産業 会長室室長の高橋政幸さん、製品事業本部本部長の松木昭さんにお話を伺いました。
エアコンに取り付けるドリンクホルダーは星光産業が初!?
こちらの「A/Cホルダー」が発売されたのは、1990年。エアコンの吹き出し口に取り付けることで夏は冷風で冷たく、冬は温風で温かい飲み物を楽しめるドリンクホルダーです。筆者の実家のクルマにも取り付けられていたことを思い出して、とても懐かしくなりました。
今ではごく一般的な、吹き出し口に取り付けるドリンクホルダー。実は、星光産業が初めて世に売り出したものだそうです。
「発売当時は大ヒットでしたね。ドアにつけるホルダーはあったけど、当時はまだクルマ自体には付いていなくて。マンガ『頭文字D』の主人公がクルマに取り付けていたことも話題になりました。今は、ほとんどのクルマにドリンクホルダーが付いているので昔ほどの需要はなくなりましたが、現在でも国内外の作品ファンの方からお問い合わせがありますよ。デザインを一部マイナーチェンジして、今も製造しています」(高橋さん)
余談ですが、開発に携わった高橋さんの名刺にはA/Cホルダーの写真が入っていました。星光産業にとって、大切な製品であることが伺えますね。
ソーラーバッテリー灰皿の元祖
クルマ用の灰皿は多くのメーカーが作っている製品のひとつですが、星光産業は灰皿にソーラーバッテリーを取り付け、ライトの電池交換が不要な製品を初めて開発しました。ライトが点灯することで、車内が暗い状態でも、問題なくタバコの灰を捨てることができます。
「明るいときはライトが点かずに、暗いときのみ点灯するというのも、こだわりのひとつですね。現在は喫煙者の減少により、灰皿が標準装備されているクルマが少なくなりました。とはいえ、クルマでタバコを楽しむ方は、まだまだたくさんいます。現在でも多くの方にご使用いただいており、売れ行きも好調です」(松木さん)
1980年代を知る人には懐かしいこんなグッズも!
星光産業のカタログを見ていて目に止まったのが、このグッズ。20代の筆者は実際に目にしたことはありませんが、こちらはクルマから静電気を地面に逃すためのアースチェーンです。
「私の記憶だと仙台で開発されて、いろいろな会社が作っていましたね。もちろん弊社も作っていました。私もアクセサリーとしてマイカーに付けていました(笑)」(高橋さん)
こちらは車の方向を示すミニコンパス。祖父のクルマに付いていた記憶があります。
「今の50代~60代の方なら、みんな響くんじゃないでしょうか。今でこそ、ほとんどの人がカーナビを付けていますが、1980年代にはまだカーナビはなく、1990年代に入ってカーナビが生まれてからも、しばらくは高嶺の花でした。だから、自分の進行方向を確認するためにコンパスを付ける必要があったんです。2010年までは生産していましたが、カーナビの普及とともになくなってしまいました」(松木さん)
スピードガンのような見た目のこちらは温度計です。今はデジタル式のものがほとんどですが、こういうグッズがあったんですね。
「これは当時、飛ぶように売れていました。私も自分のクルマに付けていたので、懐かしいですね。こちらも現在は生産終了しています」(高橋さん)
個人的には動物のマスコットティッシュカバーにぐっと心を掴まれました。昔、こんなかわいいものがあったなんて……。
ドリンクホルダーやソーラーバッテリー灰皿といった現在も活躍するカーアクセサリーから、ミニコンパスなど昔懐かしのグッズまで、幅広く紹介していただきました。「昔のようにカー用品を買わなくなった」という人も、当時を思い出してカー用品を楽しんではいかがでしょうか?
(取材・文:神田 匠 写真:神田 匠 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
星光産業株式会社
https://www.seikosangyo.co.jp/
[ガズー編集部]
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