「OKINAWA」という電動バイクメーカー名に込められた意味は? 熱気に圧倒された、世界のモーターショー探訪記 インド編

世界で新車販売台数の多い国トップ3は、中国、アメリカ、そして日本です。では、4番目の国はどこでしょうか?
正解はインド。年間で400万台ほどのクルマが販売されています。そんなインドのモーターショーはいったいどんな雰囲気なのでしょうか? インドの首都であるデリーで開催され2月7日から一般公開がはじまった「デリーオートエクスポ」へ、好奇心を胸に見に行ってみました。

ブースの作りは先進国と変わらないクオリティ

新興国のモーターショーといえばブースが洗練されていないイメージを持つ人も少なくないかもしれませんね。でもそれは大きな誤解。中国はもちろん、タイやインドネシアなどのモーターショーは先進国と変わらない水準の立派なブースが来場者を迎えます。

インドを代表する自動車メーカーが、現地企業とスズキの合弁会社「マルチスズキ」。自動車市場で乗用車の約5割というシェアを誇ります。今回は日系の乗用車ブランドで唯一の参加でした。ブースの作りは“超立派”で、ステージを見ると幅50m以上と思われる特大ディスプレイに圧倒されます。

ステージが見えない。プレス関係者の勢いに圧倒される!

そんなマルチスズキのプレスカンファレンス(記者発表)に参加してみることに。あまりの勢いに圧倒されました。来場したプレス用にイスが用意されているのですが、記者発表が始まるやいなやメディア席の前方の人が総立ち。当然、それよりも後ろの席からはステージが見えなくなってしまいます。

あまりの熱狂ぶりに、椅子の上に立った人が原因でケンカまで勃発するほど。
しかし、インドといえばミュージカル調のボリウッド映画の国。ステージイベントは「歌って踊っての大騒ぎ」があるかと期待していたら、一般公開日も含めてその類のものは見ることができませんでした。数年前までは珍しくなかったようですが……。

ちなみに、多くのブースは音響が大きいことにもビックリ(マルチスズキは違いましたが)。これもインドスタイルのようです。

メカニカルな展示は大好き!

昨今の東京モーターショーでほとんど見られなくなったものが、メカニズムのカットモデルの展示。しかし、「デリーオートエクスポ」ではあちこちで見ることができました。

そして驚くのが、一般公開日に訪れてもみんなが熱心に見ていること。写真を撮っている人も多数。みなさんこういった技術に興味津々なのですね。

電動バイクメーカーの「OKINAWA」って日本の「沖縄」のこと?

「OKINAWA」という電動バイクのブランドを発見。「日本の沖縄と同じ響き」と思っていたら、名前の由来は「沖縄」とのことでした。インド人の創始者が沖縄を訪れた際に、その環境の良さに感動し「空気が汚れているインドも、いつかは沖縄のように澄んだ空気になってほしい」という願いを込めて名付けたのだとか。

電動バイク専門メーカーの同社(なんとマーケットシェアでインド国内トップ)は、オリジナルの電動バイクを開発し、出来るかぎりインドの部品を使って現地の雇用にも貢献しているとか。きれいな空気を取り戻すために頑張ってほしいですね。

クラシカルなイギリス風のモデルさんも

中国上海汽車の傘下にある「MG」はインドで展開するにあたり、英国イメージを最大限に活用。イギリスの古い街並みを再現したブースが作られ、MGのヒストリックカーも展示していました。

そんなヒストリックカーに華を添えるモデルさんは、これまたクラシカルな英国スタイル。いま自分がどこの国に来ているのかわからなくなりそうです。

会場入り口では、インドの現実を感じさせる警備も

モーターショーの会場入り口では、まるで飛行機に乗る時のようにセキュリティーゲートと荷物チェックがあり、しかもその先では兵士が警備しています。警備をしている兵士はマシンガンを構えていて、その銃口は常にゲートの方向へ向けられたまま。会場内にもマシンガンを持った兵士が多数配置されていました。「東京モーターショーは平和だな」と感じるとともに、インドの現実を目の当たりとしました。

ちなみに土嚢の外側(写真の反対側)は、モーターエクスポの看板になっていました。そのあたりは有効活用というか、しっかり風景に溶け込ませているというか……。
こういった警備をしなくても、平和にモーターショーが行われる日が一日も早く訪れることを願わずにいられません。

(文:工藤貴宏 編集:奥村みよ+ノオト)

<関連リンク>
デリーオートエクスポ2020 公式サイト
http://www.autoexpo-themotorshow.in/

[ガズー編集部]

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