「AQUAのおしゃれ番長」に「孤高のCAMRY」……トヨタのクルマが喋る「CV部」とは？

YouTubeで、トヨタのクルマたちがしゃべっている動画を見たことはありませんか？

これは、コンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.が展開している「CV部 勝手にキャラボイスつけてみた」という企画で、さまざまな製品にキャラクター性を与え、有名声優が声を当てるというもの。これまでに10本以上の動画が公開され、中でもトヨタ車が主人公となっているものが、多く見られます。今回はCV部のプランナー、外川敬太さんに企画の狙いや制作への思いをお聞きしました。

―どうしてクルマにCV（キャラクターボイス）を与えようとしたのですか？

SNSを通じて幅広いファンを獲得するにはどんな企画がいいか検討した際にそこで僕たちが考えたのが、トヨタのクルマにキャラクターボイスをあてること。アニメ、声優といったコンテンツは若者に非常に影響力があるため、クルマに興味を持っていない若年層が、初めてクルマに興味を持つ場として作りました。

―車種ごとのキャラクター性や動画のストーリー、キャスティングはどのように決めましたか？

事前情報として車種ごとの特徴は伺っていましたので、それをベースにキャラクター性やストーリーを決定していきました。また、「クルマに興味が薄いと言われている若年層に興味を持ってもらう」ことを目的としているため、動画のアイディアをペーパードライバーや、運転免許を取得していない弊社メンバーに出してもらいました。動画で紹介しているクルマに搭載されたコネクテッドサービスや各種運転支援技術を彼らに紹介すると、みんな驚いていました。

―企画を聞いた時の声優さんの反応や収録時のエピソードなどありますか？

最初は断られるかと思ったのですが、みなさん全力で楽しんで収録に臨んでくださったのでうれしい限りです。担当してくださった声優さんの中には、この企画に共感してくださったり、トヨタのクルマとの思い出を語ってくださったりした声優さんもいましたね。櫻井孝宏さんは「ボクが声を当てることでクルマが売れるなら、全力でやります！」と言ってくれましたし、杉田智和さんはお祖父様がマークⅡに乗っていたらしく、その時の思い出を熱く語って「その時の気持ちを祖父に捧げる気持ちで声を入れます！」と演じてくださいました。

―SNSなどでの反応はいかがでした？

想像していたよりも反応が良かったです。僕たちも声優さんも全力で楽しんでいるコンテンツに共感してくださる声が多かったのがうれしかったですし、中には「このクルマ買いたくなった！」というコメントも寄せられていて、この企画をやって良かったと思いました。

―今後はどのような展開を考えていますか？

もっとたくさんの車種の動画を作っていきたいのはもちろん、もっといろいろな声優さんにも出演していただきたいですし、他ジャンルの有名人と声優さんのコラボレーションもやってみたいと考えています。おかげさまで固定のファンも付いてきているので、今までのスタイルの動画を作りつつも、新しいファンを獲得していきたいです。

声優さんも、プランナーの外川さんやスタッフさんも、制作のみなさんが楽しんで作っていることがわかりました。作り手が楽しんでいるからこそ、普段クルマに興味のなかった方たちにも「クルマっておもしろいかも?!」と思ってもらえるのかもしれません。気になった方はぜひYouTubeで動画をチェックしてみてください。

（取材・文：西川昇吾 編集：木谷宗義＋ノオト）

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[ガズー編集部]