<世界のタクシー事情>SUVやミニバンも。世界にはどんなタクシーがあるの? スイス・ジュネーブ編

タクシーといえば、みなさんはどんなクルマをイメージしますか? 最近の日本では、都市部だと「Japan Taxi(ジャパンタクシー)」、地方では「コンフォート」、少し前だと「クラウン」や「セドリック」が定番でしたね。では、世界ではどんな車両が使われているのでしょうか?

今回は、スイス第二の都市で国際連合の欧州本部をはじめ国際的な機関も多く拠点を置くジュネーブの駅で見かけたタクシーを紹介しましょう。

欧州専用の日本車が多い!

ジュネーブでは、日本車のタクシーも多く使われていました。もっとも多かったのはトヨタ「プリウスα」。ミニバンタイプのボディーをしたプリウス派生モデルのハイブリッドカーです。

現地名は「PRIUS+(プリウスプラス)」。燃費がいいうえに、大きな荷物も積みやすいのでタクシーに適した車種ですね。

この2台は、日本では見かけないトヨタ車。右はオーリスをベースにしたステーションワゴンの「オーリス ツーリングスポーツ」で、左は日本に導入されなかった先代「RAV4」です。ジュネーブでは複数のスーツケースを積めるように荷室の広い車両が好まれるようです。

そして、たくさんの荷物を持っていても安心なバンタイプのタクシーも。たとえば先頭に停車しているのはフォルクスワーゲン「キャディ」です。その後ろのステーションワゴンはボルボ「V50」。

ちょっと懐かしい日本車も

日本の都市部を走っているタクシーは新しい車両が多いですが、ジュネーブでは比較的古い車両も多く見かけます。

こちらは初代のホンダ「オデッセイ」。欧州では「シャトル」というネーミングで、1999年まで販売されていました。その後ろには3代目「プリウス」も停まっていますね。

こちらは2代目トヨタ「ハリアー」のハイブリッドモデルです。欧州では「レクサスRX400h」として2006年から2009年まで販売されていました。そして、前後をプリウス(前は「プリウスプラス」で後ろは2代目「プリウス」)に挟まれています。ジュネーブでは、歴代のプリウスをタクシーとして見かけことができます。

こちらは2代目のトヨタ「エスティマ」。現地名「プレヴィア」として2006年まで販売されていました。日本では普段タクシーとして見ることがない車種をジュネーブではたくさん見かけるので、なんだか不思議な感覚です。

メルセデス・ベンツのタクシーもある

頻度は少ないですが、メルセデス・ベンツのタクシーも走っていました。しかも、フラッグシップセダンの「Sクラス」です。この世代が販売されていたのは1998年まで。

このSクラスは見るからにしっかりとメンテナンスされているのが伝わってきます。メルセデス・ベンツのタクシーは「Eクラス」やバンタイプの「Vクラス」も見かけました。

ちなみに、初乗り料金はどの車種も一緒で6.30スイスフラン。約700円です。また大きな荷物を積むとそれに応じた料金も必要です。

そんなジュネーブのタクシーはプリウスを多く見かける一方で、大切に使っている古い車両も多いのが印象的です。それにしても、日本から遠く離れたスイスのジュネーブで、日本車がたくさん使われ、活躍していることに驚きですね。

(文:工藤貴宏 編集:奥村みよ+ノオト)

<関連リンク>
ジュネーブ Genève | スイス政府観光局
https://www.myswitzerland.com/ja/destinations/geneve/

[ガズー編集部]

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