車マニアは知っている!? その名もズバリの「車神社」とは?

日本で唯一、社名や社紋、ご祭神がクルマと関わる神社が、愛知県新城市にあります。その名も「車神社(くるまじんじゃ)」。名称もわかりやすいこの神社は、今やクルママニアの中でちょっとした聖地の一つになっているそうです。

神社の設立は天正年間(1573〜1593年)以前といわれており、当たり前ですが自動車が生まれるずっと前からあります。では、なぜクルマとの関わりが深くなったのでしょう?

「車神社をつなぐ会」事務局長の安形茂樹さんにお話を伺いました。

馬車に乗って天を翔る日天

境内の社殿に上がる階段には、車輪をモチーフにした社紋が飾られていて、ひと目で普通の神社とは異なる場所であることがわかります。その建立の経緯を聞いてみると……?

「実は、はっきりした建立の経緯はわかっていません。最古の棟札に天正年間のものがあるだけです。相当古い時代からこの土地を護っていた神社であることは間違いありません」(安形さん)

なんとも神秘的な成り立ちですが、どうして古くからある神社なのに、車輪をかたどった社紋があって、クルマにゆかりのある神社になったのでしょうか?

「現在の御祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)ですが、かつてこの神社は『車大明神』などと呼ばれており、そのころの御祭神は大日霊尊(おおひるめのみこと)でした。馬車に乗って天を翔る日天とつながることから、クルマの安全祈願にふさわしい神社だと考えられるようになり、今の“クルマにゆかりのある神社”となっていったようです」

御祭神「大日霊尊(おおひるめのみこと)」

ここで少し、車神社に深い関わりがある「大日霊尊」について説明します。

大日霊尊とは、日本の守り神とされる「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の幼名や別名とされるもの。「ひるめ」は「日の女神」で,太陽神に仕える巫女を意味するとされ、まつる者(大日霊尊)が、まつられる者(天照大神)に昇格したとも言われています。

ちなみに車神社には、かわいいゆるキャラ「ひるめちゃん」がいます。

額の車紋がトレードマークで、由来にちなんで馬のひづめがデザインされた馬車(とみくる君)に乗っています。天照大神の幼名からインスピレーションを得ているようです。

御朱印やお守りにも車輪をモチーフにした社紋が

御朱印に押される社紋も、車輪がモチーフ。この珍しい御朱印を求めて、関西や関東、遠くは北海道からも来社する方がいるそうです。

また、同様の社紋が描かれている交通安全を祈願するお守りは、数種類あり来社する方に人気とのこと。

「一番人気のお守りは、カーボン柄のキーホルダー付き車守りです。チェッカーフラッグの市松模様が入るステッカーも人気があります。クルマに飾れば、しっかりクルマとみなさんの安全を護ってくれると思います」(安形さん)

車神社では、クルマだけでなく、バイクや自転車の安全祈願を行っていますが、最近ではドローンの安全祈願祭も実施。毎年6月に、三河ドローン協会主催のもとで行われています。

※2020年は6月27日に開催予定ですが、延期や中止の可能性もありますので車神社ホームページなどでチェックしてください。

400年以上前に設立され、交通安全祈願を行う車神社。クルマ好きなら、一度訪れてみたい神社ですね。

(取材・文:おおしまりえ 写真:車神社 編集:木谷宗義+ノオト)

▼車神社
住所:愛知県新城市富岡字林添21
URL:http://tomioka-aichi.jp/isan/kurumajinjya/kurumajinjya-top..html

[ガズー編集部]

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