SA・PAで押せるハイウェイスタンプ、モチーフはこれだ!〜NEXCO東日本編〜
高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)で旅の記念として押すことができる「ハイウェイスタンプ」。名所や名物をかたどるスタンプは、その土地を知るのにうってつけです。
NEXCO東日本によると、スタンプの絵柄は、クルマの進行方向先のインターチェンジ周辺、またはそのインターチェンジから行ける観光地やモニュメント、名所旧跡や名産品、名物などを取り上げるという考えで決められているそうです。つまり絵柄の場所や名物をこの先の行程に取り入れることができます。
その場所でしか手に入らない!
今回はNEXCO東日本管内のスタンプセレクションを紹介しましょう。
道央自動車道「野幌PA(上)」のスタンプには、 “北海道開拓の父”と呼ばれるウィリアム・スミス・クラーク博士の絵柄が。右手を掲げる有名な銅像が立つ観光施設「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の様子が描かれています。
- さっぽろ羊ヶ丘展望台のクラーク博士像
クラーク博士と言えば「Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)」という言葉も有名。銅像の台座にも刻まれています。また「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の施設内には、スタンプにも描かれているヒツジを飼っているそうです。
土地の伝承を伝えるスタンプもあります。
- 蓮台寺PA(上)のハイウェイスタンプ
北陸自動車道「蓮台寺PA(上)」のスタンプの絵柄には、PAが位置する新潟県の糸魚川市に伝承が深く根付く奴奈川姫(ぬなかわひめ)が描かれています。
- 糸魚川市の海望公園にある奴奈川姫の像
奴奈川姫は、「古事記」や「出雲風土記」で「高志国(現在の福井県から新潟県)の姫」といわれ、大国主命(おおくにぬしのみこと)から求婚された美しい女性。また糸魚川は古くからヒスイの産地としても知られ、かつては祭祀にも用いられたとも伝わるので、スタンプには勾玉も描かれているのでしょう。また、日本の主要な地溝帯である「フォッサマグナ」も印影に描かれています。
ご当地グルメが描かれたスタンプも。
- 阿武隈PA(上)のハイウェイスタンプ
福島県白河市に位置する東北自動車道の「阿武隈PA(上)」のスタンプは、白河ラーメンと白河だるま。
- 白河ラーメン(イメージ)
豚骨や鶏ガラを使ったしょうゆベースの澄んだスープが特徴の白河ラーメンは、ぜひ白河市を訪れたら食べてみたい味です。
白河だるまは、江戸中期、白河藩主であった松平定信が城下の繁栄を願って製作を推奨したといわれる縁起物。顔の中に松竹梅と鶴・亀が描かれ幸運を招くだるまとして人気だそうです。
土地の歴史を知るスタンプも。
- 磐梯山SA(下)のハイウェイスタンプ
福島県耶麻郡にある磐越自動車道「磐梯山SA(下)」のスタンプは若松城。戊辰戦争で新政府軍の攻撃に耐えた難攻不落の名城です。現在の天守は昭和40年に再建されたものですが、地元では鶴ヶ城と呼ばれ会津若松市のシンボルとして親しまれています。
- 国内唯一の赤瓦の天守として有名な若松城(別名:鶴ヶ城)
若松城とともに忘れてはならないのが白虎隊。戊辰戦争で会津藩とともに戦った10代の少年兵ですが、飯盛山に逃れ、炎に包まれた若松城を眺めた後、自刃したことは有名です。(実際には城下が燃えていたのを勘違いしたといわれており、戊辰戦争が生んだ悲劇として語り継がれています)
その土地が辿った歴史を知ることができるのもハイウェイスタンプの醍醐味ですね。
最後は祭りをかたどったスタンプを。
- 西仙北SA(下)のハイウェイスタンプ
秋田市の夏の風物詩「秋田竿燈(かんとう)まつり」。こちらを描いたスタンプがあるのは秋田自動車道「西仙北SA(下)」。
- 秋田竿燈まつり
一番大きな竿燈は長さ12m、重さ50kg、提灯の数は46個にも上り、差し手たちは手の平や肩、額などに移し変えながら技を競います。スタンプの印影もお祭りの迫力が伝わってきますね。
専用のスタンプブックに集めよう!
NEXCO東日本では、管内のSA・PAのおみやげやグルメ情報とともに、スタンプをコレクションできる「ハイウェイ スタンプブック」(税込660円)を一部SA・PAのショッピングコーナーで販売。全エリアのスタンプを集めると認定証がもらえるそうです。
- 「ハイウェイ スタンプブック」
一つひとつ見ていくととても面白いハイウェイスタンプ。SA・PAそれぞれに個性豊かな絵柄が用意されています。これは集めたくなってしまいますね。
(取材・文:別役ちひろ 写真:ネクセリア東日本/PIXTA 編集:奥村みよ+ノオト)
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<取材協力>
ドラぷら
https://www.driveplaza.com/stamp/
[ガズー編集部]
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