トヨタ プリウスα シート、ラゲージスペース 徹底検証

プリウス譲りの燃費に優れたシステムを持つハイブリッドカーながら広い空間も兼ね備えるのがプリウスαの特長。2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りモデルをラインナップに持ち、多彩なニーズに応えるパッケージングが自慢だ。ここでは3列シートモデルを紹介する。

シートの形状とアレンジ

運転席および助手席

着座位置はプリウスよりも30mm引き上げられていて見晴らしがよく、また頭上クリアランスもゆったりしているので広々感がある。シート表皮は「S」系がファブリックで「G」系はファブリックと合成皮革のコンビネーション。「G」系の運転席にはランバーサポートまで含めた8ウェイの電動調整機構が備わり最適な運転環境が得られる。

セカンドシート

5人乗りでも7人乗りでもセカンドシートは基本的に共通で、6:4分割のベンチ式。左右独立のスライドやリクライニングは全車で可能だが、ワンタッチでシートを前傾させるウォークイン機構は7人乗りだけに備わる。「S“Lセレクション”」を除きセンターアームレストも標準装備となる。

サードシート

7人乗りのサードシートは2人掛けで、左右独立のリクライニング機構を備えている。箱型ミニバンのように悠々快適とはいかないが、大人でも長時間でなければ着座して移動できる実用性は確保している。

シートアレンジ

2列目は左右独立のシートスライドを備えているので、荷物の量などに応じて位置の前後調整が行える。また、背面は樹脂のボードになっているので、テーブルのように利用することも可能だ。

ラゲージスペース

7人乗り仕様のラゲージスペース(サードシート使用時)

3列目使用時の荷室長は約375mm。スーパーで買い物をした後のショッピングバックを積む程度なら十分に事足りる。必要とあらば、3列目を畳むことなく、その背もたれを直立させるだけで、荷室空間を広げることもできる。

7人乗り仕様のラゲージスペース(サードシート格納時)

サードシートは左右5:5分割可倒式。格納作業は背もたれを前に倒すだけで座面が沈み込み、フラットなフロアが姿を現す。荷室長は約985mmで荷室容量は505リットル(VDA方式測定値)。5人乗りのラゲージルームも3列目を格納した7人乗り(写真左)に準じるが、フロアがより低いぶんだけ容量も増して535リットルとなる。

7人乗り仕様のラゲージスペース(フルラゲージモード)

2列目を倒せば、大きな荷物も積める空間となる。2列目は左右6:4の分割可倒式。単純に背もたれを前倒しするだけの方法ながら7人乗りでは床面をほぼフラットにできるなど、利便性が高い。

床下収納スペース(7人乗り)

床下収納も全車に備わるが、仕様により形状が異なる。写真はVDA方式測定値で60リットルとなる大型タイプで、メーカーオプションのスペアタイヤもしくはアクセサリーコンセント装着車以外の標準的なタイプだ。深さは345mmあり、ここを利用すれば7人乗りでもシートを格納することなく畳んだA型ベビーカーや大型スーツケースが積載可能。前出のオプションを選ぶと、底が浅くなった小型タイプのトレーに変更となる。また、5人乗りはこの前方にも容量15リットルの床下収納を装備。