日産パルサーGTI-R…90年代、リッター100馬力超モデル
バブルの香りが色濃く残る1990年代には、排気量1リッターあたり100馬力を超えるスポーティーモデルが国内メーカーから続々と誕生しました。今回は日産・パルサー GTI-Rを紹介します。
日産・パルサー GTI-R
1990年に世代交代した4代目パルサーに加えられた、WRC(世界ラリー選手権)参戦を前提に開発された最強グレード。3ドアハッチバックボディの、エアインテークが開けられた巨大なバルジを持つボンネットの下には、4連スロットルなどで230PSにまでハイチューンされた2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボエンジンを搭載。駆動方式は先にブルーバードに積まれ定評のあった、アテーサと呼ばれるフルタイム4WDで、ビスカス式LSDも備えていた。
標準仕様でもエアコンやオーディオはオプションだったが、さらにパワーウィンドウなどの快適装備を外して軽量化し、クロスレシオのトランスミッションや機械式LSDを備えた競技用のベース仕様もカタログモデルとして存在。ベース仕様にバケットシートやロールバーなどを装着して、そのままラリーに参戦可能なGTI-R NISMOも限定販売された。
全長4m未満、車重1220kgというコンパクトな車体に230PSだから、馬力当たり重量は約5.3kgという軽さで、加速性能ではスカイラインGT-R(BNR32)に迫る速さを見せた。だが、いざ競技に出場すると、熱害をはじめさまざまな問題が続出。“ラリーの日産”の再興を目指してワークス参戦したWRCでも苦戦が続き、早々に撤退した。
【スペック】
ボディサイズ:全長×全幅×全高=3975×1690×1400mm
ホイールベース:2430mm
車重:1220kg
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
最高出力:230PS/6400rpm
最大トルク:29.0kgm/4800rpm
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[ガズー編集部]