ダッジ・チャージャー…なつかしのアメリカ車特集

大きくて豪華なセダンに、パワフルでスタイリッシュなスペシャルティーカー。かつて日本の街角で多くのひとを魅了した1960~70年代のアメリカ車を、週替わりで紹介します。

ダッジ・チャージャー

フォード・マスタングが開拓したスペシャルティーカー市場に向けて、1966年に登場したモデル。コンパクト級のマスタングやシボレー・カマロに対して、こちらはインターミディエイト(中間サイズ)のダッジ・コロネットをベースに、ファストバックの2ドアハードトップボディーを架装。エンジンは5.2リッターV8が標準で、クライスラーの誇る高性能ユニットである426ストリートヘミ(7リッター、425hp)まで数種類のオプションが用意されていた。

市場での人気が芳しくなかったため、デビュー3年目の1968年には早くもモデルチェンジを実施し、ボディーはノッチバックの2ドアハードトップとなる。今日まで続く、ダッジのハイパフォーマンスグレードであるR/T(Road/Trackの略)が登場。エンジンは375hpを発生する7.2リッターの440マグナムが標準で、425hpの426ヘミがオプションだった。

R/T が加わった2代目はマニアックなマッスルカーとして人気を得て、69年にはストックカーレース用に空力を改善したチャージャー500を追加。さらにFRP製ノーズコーンとアルミ製の巨大なリアウイングを備えたホモロゲーションモデルのチャージャー デイトナもラインナップされた。

1971年には再びモデルチェンジを受けるが、翌72年には排ガス対策の影響でR/Tや500といった看板グレードが廃止となり、存在意義が薄れ人気は低下。75年に登場した次世代モデルでは高級パーソナルカーとなってしまった。
その後チャージャーの名は、80年代にサブコンパクトのスポーティーモデルに与えられ、2006年にはマッスルカーテイストの4ドアセダンとして復活、現在に至っている。

[ガズー編集部]