シボレー・カマロ…なつかしのアメリカ車特集

大きくて豪華なセダンに、パワフルでスタイリッシュなスペシャルティーカー。かつて日本の街角で多くのひとを魅了した1960~70年代のアメリカ車を、週替わりで紹介します。

シボレー・カマロ

1964年に登場するや大ヒットしたフォード・マスタングに対するシボレーの回答として、67年にデビュー。ベースとなったのはコンパクトカーのシェビーIIで、ボディーは2ドアハードトップとコンバーチブルの2種類だった。

エンジンは3.8リッター直6が基本で、4.1リッター直6と5.4リッターV8がオプション扱い。5.7リッターまたは6.5リッターのV8とそれに対応するシャシーを組み合わせたパフォーマンスパッケージのSSや、格納式ヘッドライトなどのドレスアップパーツで構成されたRSというオプションパッケージも用意された。
さらに、ハイチューンされた4.9リッターV8とクロスレシオの4段MTを備えたスペシャル仕様のZ28も設定。Z28はもともとSCCAトランザムレース用のホモロゲーションモデルだったが、やがて高性能グレードの名称になった。

1970年に2代目に世代交代。“ベビー・コルベット”をコンセプトに、ボディーは2ドアクーペのみとなった。この2代目は排ガス規制や石油危機の荒波をくぐり抜け、12年の長命を保った。82年に登場した3代目はキープコンセプトながらボディーを縮小してテールゲートを備え、87年にはコンバーチブルが復活。93年にはより空力的なボディーを持った4代目となるが、スペシャルティーカー需要の縮小によって2002年に生産終了、カマロの名はいったん消滅した。

その後2009年に復活した5代目は、市場を争うマスタング、ダッジ・チャレンジャーと同様に初代のイメージを引用したスタイリングを採用。2015年に登場した6代目となる現行モデルも、その路線を引き継いでいる。

[ガズー編集部]