セリカXX(1978) トヨタが未来に挑戦したクルマたち

トヨタの車両開発史上、「お客様の期待を超えたクルマづくり」に挑み、誕生した個性的なデザインや機能を持ったクルマたち。1970年代から1990年までの中から、そんなクルマを紹介します。

高級スペシャルティカーの先駆け

排出ガス対策が一段落し、高性能モデル復権の兆しが見え始めた1978年に誕生したセリカXX。前年にフルモデルチェンジした2代目セリカのノーズをのばし、クラウンやマークIIに使われていた直6 SOHCエンジンを搭載した。

往年のトヨタ2000GTを彷彿(ほうふつ)とさせる、トヨタのTの字をあしらったフロントグリルや、他に先駆けて採用されたボディ同色のウレタンバンパー、鏡面仕上げのセンターピラーなど高級感のある意匠手法は、これ以降に登場する上級車種にも採用されていくことになる。

OD付き4段オートマチックに4輪ディスクブレーキ、パワーステアリングといったメカニズムの導入も高級グランツーリスモにふさわしかったが、特筆すべきは素材やカラーコーディネーションにこだわった、上質で居心地のいいインテリア。シート地は上品なファブリックのほか、オプションで英国コノリー社製の最高級本革まで用意されていた。

1981年に登場した2代目以降、セリカXX(3代目からはスープラと改称)はスポーツ性を高めていくが、初代が提唱した「高性能かつ豪華で快適な高級スペシャルティカー」というコンセプトは、同年に誕生したソアラに受け継がれ発展していった。

セリカXXが誕生した年 1978年

・日中平和友好条約調印
・米国でトヨタの乗用車、トラック、総販売台数が輸入車第1位

セリカXX 2600G(4A/T)の価格 190.9万円(東京)
当時の大卒の初任給 約10.6万円

[ガズー編集部]