カローラIIにのって…CMが印象的だったクルマ

往年のクルマの中には、自動車そのものの魅力はもちろんのこと、そのテレビCMでも多くの人に知られた“名車”があります。そんな懐かしのモデルの中から今回はトヨタ・カローラIIを代表的なCMとともに紹介します。

トヨタ・カローラII(1994)

CMとタイアップしたヒット曲は数多くあれど、タイトルや歌詞に商品名を歌い込んだ曲となると、極端に少なくなる。矢沢永吉の『THIS IS A SONG FOR COCA-COLA』と、オザケンこと小沢健二の『カローラIIにのって』くらいではないだろうか。後者は1994年に登場した4代目カローラIIのCMに使われた。

“渋谷系の王子様”と呼ばれた小沢健二はシンガーソングライターだが、この曲は詞・曲ともにCM制作サイドが用意したもので、彼は歌っているだけである。
CMは「a town basic」というキャッチフレーズにのっとって、パリと東京の街なかが舞台。そこでタイトルの通りカローラIIに乗った女性が買い物に出かけたり、彼氏を駅まで迎えにいったり、信号待ちで偶然、幼なじみの男性が彼女とドライブする同じカローラIIと並んだりといった、歌詞に描かれた情景を映像化したものだった。

特別なヒネリも凝った仕掛けもないが、それがオザケンの素直な歌声にマッチしており、覚えやすいメロディーと相まって、見る者の記憶に残る作品となった。このCMによって、クルマに興味がなくてもカローラIIという車名を覚えた人も少なからずいることだろう。
ちなみに発売された『カローラIIにのって』は82万枚以上を売り上げ、オリコンチャートで最高2位を記録。自作でないこの曲がオザケン最大のヒットとなったのは、彼にとってはちょっぴり皮肉な出来事だったかもしれない。

[ガズー編集部]