トヨタ・オーパ (2000年~) 名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち6話
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- 生産:2000 ~2005年
第6話 トヨタ・オーパ (2000年~)
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「ミニバンのキャビンスペースと多機能性」と「高級サルーンの走り」を掛け合わせた5人乗りの「次世代ミディアム車」とうたって、2000年にデビューしたモデルがトヨタ・オーパである。ベースとなったのは実用性を重視した背高スタイルの中型セダンだった5代目ビスタ。オーパはそれよりさらに背が高いが、立体駐車場へのアクセスを考慮して全高は1525mm。個性的といえば個性的なルックスのボディーは、当時のカローラ・セダンとほぼ同じ4250mmの全長をはじめ5ナンバーサイズに収まっていたが、居住空間は広かった。パワーユニットは1.8および2リッターの直4で、直噴のD-4となる後者にはトヨタ初のCVTが組み合わされていた。
というのがオーパのアウトラインである。聞くところによれば、デビューの際のメディア向け試乗会で、開発担当者が「セダンだかワゴンだかミニバンだかわからないクルマ」と語ったそうだが、ユーザーにも「よくわからないクルマ」と映ってしまったようで、セールスはパッとしなかった。ミニバンと高級サルーンを掛け合わせたつもりでも、逆を言えばミニバンでもサルーンでもなかったわけで、次世代ミディアム車にはなり得ず、一代限りで終わった。
自動車評論家などからは、コンセプトもクルマの出来もまずまずの評価を受けたのだが、そうした玄人筋からの高評価がセールスにつながらなかったところは、ベースとなったビスタと同じだった。







