スープラが、モータースポーツシーンへ復活!国内モータースポーツもますます熱く行こっ!~東京オートサロンTGRブースレポート~

東京オートサロンにて、GRスープラ SUPER GTコンセプトが発表され、併せてSUPER GT GT500クラスに、来年スープラが参戦することも発表されました。もう、発表しちゃうんだ!というのが最初の感想。そうか、市販車がまもなくデビューだから、タイミングとしてプロモーションも兼ねていると考えれば「今」なのか…。なるほどね。

友山茂樹GRカンパニープレジデントが、ど~んと発表しましたね。ご自身も80スープラを大切に所有する大のクルマ好きで知られますが、SUPRA IS BACK! 戻って来たのは、ニュルブルクリンクでのドライバーモリゾウ(豊田章男社長)とクルマづくりにご尽力された故成瀬弘マスタードライバーの開発ストーリーが背景にあるそうです。こちらのリリースをご参照くださいませ(https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/26144305.html)。

旧友と出会ったようと表現されていましたが、スープラはモリゾウさんご自身の運転スキルを育ててくれた友でもあるという意味でした。ずっと続くクルマづくりに、GAZOO Racingという名も冠し、スタートして来た活動の中で今回のクルマも生まれた訳で、感慨深いのも理解できます。

トヨタ86も戻って来ましたが、今度は、スープラ。どの市販車も世に出るまで数年かかってますから、これも長かったですね~。やっとです。デトロイトモーターショーのワールドプレミア、プレゼンもしっかり見ました。非常にわかりやすい英語で、かっこ良かったです。アロンソ様の登場がなくても、素晴らしいものだったと思っています。

モータースポーツに話を戻します。来年デビューということは…。GT500クラスに参戦する3メーカー、参戦車両が3年経ちますから新車を投入してくるので、今年は、テストも含めてさらに多忙な一年となる訳ですねえ。ひゃー、現場のみなさん大変だ! GR車両が、SUPER GTに参戦というのも初の試み。テストを重ね走れば走るほど、洗練されていく訳ですから、今年は何もかも、しっかり目に焼きつけておかないと。現行のレクサス LC500もです、はい。

さて、今般のTOYOTA GAZOO Racingブースには、グループA時代の70スープラ、JGTC(全日本GT選手権)の80スープラ、ハイブリッドで開発された初のレーシングカー?のハイブリッドのスープラと、4台のスープラが並べられました。世界選手権にも参戦するメーカーですが、国内モータースポーツがこんなに注目されるのは、ここ数年では異例。私は国内モータースポーツをメインに取材をしているので、素直にうれしかったです!

こちらのレジェンドドライバーたちも懐かしいスーツで登場しました。とってもうれしそうでしたよ。スープラ黄金時代、グループAからは、関谷正徳監督の富士通テン時代のこのお姿。もうね、スーツもぴったりのままで素敵ですよね。勝てなくて悔しかった70スープラと…。故小河等選手との思い出や、80のカストロールスープラの思い出を語ってくださいました。80と言えば、俺はカストロールスープラだぞ!と、おっしゃってました。

脇阪寿一TGRアンバサダーと言えば、エッソウルトラフロー・スープラ!タイトル獲ってますからね~。あの頃は、近寄りがたいドライバーでした。イケイケでね。歩いている時は、遥か向こうからオーラが先に歩いてて(笑)、ギラギラ尖ってましたね。今のアンバサダーを見ていると、少年から青年、ちゃんとみんな大人になる時が来るのねえと思います(すみません)。速いし、怖い印象しかなかったですよ。おもしろいという印象は、最近でしょうか?私にはあまりないんですよ(笑)。

引き出しが多く表現が誰よりも上手い。言葉にチカラがある。アンバサダーは適任かと思っています。誉めすぎでしょうかね? いつもお世話になっております、私のような者にも、相変わらず気を遣ってくださる気配りくん。私は、トムスに来てからのレクサス時代をご一緒させていただきまして、一緒に仕事した時の思い出がいっぱいありますが、まあ、それはまたいつか。

立川祐路選手!au セルモ・スープラ!脇阪アンバサダーと立川選手がバチバチにやっていた頃が懐かしいです。TRDブースに、80スープラの開発車が展示してありました。こちらです。お客様は、あのクルマ何だろう?とおっしゃる声が聞こえてきたので、私もなんだろうと写真におさめたんです。仕事に追われ、お向かいさんのブースを見ることすら忘れてましたから…。この開発車両で二人でクルマをつくって、トヨタ勢を引っ張っていた訳です。開発の柱だったということですね。今でも変わらないですが、当然お若いし、80スープラの黄金時代は、とにかく何もかもかっこいい!という感想しかないですね!

また少し振り返りますと、昨年夏、2019年のNASCARエクスフィニティ・シリーズへスープラが参戦するという発表は、スープラの復活とモータースポーツにおける今後を期待させるものとなりました。今回、NASCARのオフィシャルタイヤサプライヤーを務めるグッドイヤーブースへ、その新型スープラが展示されたんですよ。これです!

チャンピオンを獲得したNASCAR仕様のタンドラも展示され、レースさながらのタイヤ交換のパフォーマンスもあったそう。本場のアレ、見たかったなあ。NASCARのメカニックは花形!NASCARファンの憧れの的なんですよね…。

今年一年、スープラの年となりそうですね。市販車が発売になったら、カスタマイズも当然盛んになるでしょう。来年の東京オートサロンは、様変わり?楽しみです。

トヨタ86、スープラと、過去に愛されたクルマを復活されてくれるのは、自分の世代もあってうれしいもの。スープラのロゴが80スープラのまま戻って来たのは、いいねえと、我が家の70スープラオーナーが言ってました。確かにおぉ~ってなったし(笑)。ロングノーズショートデッキ、BMWのZ4との共同開発、2ドアクーペで、カタチは残したまま。こうじゃなくちゃ。早く日本仕様の実車がみたいです。愛車もぼちぼちサーキットに通いつめてかなりの走行距離。欲しいような?でも、ちょっとまだ迷うような?もう少し考えますかね? スープラ祭りは、来月の大阪で続くのかな? では、また!

(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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