速かったね!関口雄飛選手今季初優勝! ~スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス現場レポート~

5月18日(土)、19日(日)、スーパーフォーミュラ第2戦が、オートポリス(大分県日田市)で開催されました。天候ばかりが気になる今シーズン。決勝が始まるまで、天候に翻弄されすぎたレースウィークでしたが、決勝は、素晴らしい走りを見せていただいたと思っています。では、振り返ります。

サーキット入りした金曜日は、晴れていましたが、強風だったオートポリス。カラダの面積の広い私は、風をモロに受けてしまうので前に進まない…。ホテルに到着しても、すぐ目の前のエントランスに、なかなか着かないんですよね。荒天で、飛行機も羽田発が引き返したりしていたそうで、思いの外、公共交通機関は麻痺していたと気づいたのが、九州から戻って来てからでした…。先週末の九州地方は、予想以上に荒れ荒れ、灯台もと暗し、驚愕な状態になっていたようです、レースウィークの仕事と天気予報に集中し過ぎていて、ニュースチェックを怠っていました。

予選が開催される予定だった土曜日。朝から雨と強風に見舞われ…、肥後大津からサーキットに向かうミルクロードは、安定の「霧」…とフルサービスでした(苦笑)。こうなると、予選どころではなく、イベントが滞りなく進行するのかと、そこまで意識が後退します。赤旗だらけ運頼みの大会となるのは、誰もが望んでいなく、かと言って、自然現象に全てを委ねる屋外イベントですから、手の打ちようがない。もちろん、誰のせいでもないんですが、途方に暮れちゃいましたね…。

もうね、奇をてらうコンテンツよりも、シンプルに“晴れ”のみを祈るばかり…。気づけばそんな週末が続いておりますが…(涙)。

土曜日、併催の全日本F3選手権もなかなかの荒天の中で開催され、スーパーフォーミュラの予選の時間になると、若干雨は弱くも感じましたが、場所によって降り方も違っていたようで、安全を考慮し、予選は翌日朝へ順延となりました。朝のフリー走行もディレイディレイだったので、大して走れていなかったし、翌日は回復傾向の予報だったのでね。仕切り直しということです。

その予選の時間に、サーキットにいらしたファンの方の為に、ドライバーサイン会が開催されました。パドック内の施設で行われた為、入場料の必要なパドックを無償で開放という異例な措置が取られました。たくさんアナウンスしないと、会場には届かないと思っておりましたが、参加できなかった方、残念でした。この対応は、とても迅速でしたよ。

スケジュールが変更となる中、雨が弱まった中でサポートレースは開催と、うらやましい限り。風だけはどんどん強くなる一方で、また風に立ち向かって駐車場へ行き帰還、どうにか一日が終わりました。

強風の一夜を過ごし、予選&決勝日を迎えました。8時45分から40分間の公式予選がスタートしましたが、この時間帯は、天候がむしろ前日より悪化していて、ただただ残念でした。アタックしたと思ったら赤旗。その周回にマークしたタイムは採用されないので、ほんと気の毒でね。3度の赤旗の末、セッションが終了しました。

基準タイムに届かなかったクルマもあり、ちょっと予選結果に混乱…。もちろん、決勝は嘆願書で全車走りましたけどね。ポールポジションは、国本雄資選手(KONDO Racing)、2位に、ルーキーの坪井翔選手(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が入りました!

オンタイムで迎えた午後2時の決勝。雨に翻弄されてしまった予選だったからこそ、この決勝は、素晴らしい速さを見せつけ勝利した関口雄飛選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に拍手です。誰もが納得いく勝利でした、安堵。

決勝は、1周目を終えると、すぐにピットに向かうクルマがいました。これは、開幕戦で、ソフトタイヤが最後まで持ってしまったので、想定内の作戦ですね。スタートでミディアムを履いて、すぐにピットに向かいソフトに交換、ピットインの義務を果たし、その後追い上げると。

今回、3位に入った大嶋和也選手(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が、やはりこの作戦を取ったのですが、無給油で走り切ったということもトピックでした。ニック・キャシディ選手(Vantelin team TOM’S)も無給油だったようですが、SCのタイミングで、中嶋選手を先に入れ、ピットでタイムロスになったみたいです。今回、給油の義務はありませんでしたからね。走り切れちゃいましたね。これ持つのか、気になっていましたけどね。

決勝は、前述したソフトからミディアムに換えた組が、レースの主導権を握る展開に見えましたが、作戦がうまく行ったはずの38号車石浦宏明選手(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が、意外な結末でしたね。ささくれが目視できる状況だったそうで、タイヤをいたわりコース上に留まることに終始し、実質トップの位置でピットアウトしていただけに、最後9位は、残念でした。今回は、来るかなと思っていたので。

36号車、37号車のトムス(Vantelin team TOM’S)の2台は、2周目で入ってしまったセーフティーカーのタイミングで早々に入る戦略と重なってしまい、また中嶋選手はレース中盤でスピンし大きくポジションダウン、4番手、セカンドローからのスタートで期待しましたが、ノーポイント。キャシディ選手は開幕戦で優勝しているので、大量にポイントを稼ぎたかったはずですが、8位で1ポイント。でも、レースの数が少ないこのカテゴリーでは、この1ポイントも重要ですね。ポールポジションだった4号車の国本選手は、ソフトでスタートしたので、セーフティーカーが導入された際、ピットに向かわず引っ張る作戦。コースにステイしましたが、最終的に16位フィニッシュでした。ん~…。

関口選手、ファステスト連発でマージンをガンガンに築いていましたが、一台だけあの速さ…。クルマ、かなりキマってたんでしょうね、盤石過ぎました。そろそろかな、まだ行くんだと、ピットのタイミングを私はラップタイムを追いかけながら見ていました。後続と、45秒開いた40周終了時点でピットに向かっていましたね。

ピット作業は、タイヤ交換担当のメカニックさんが、荒天で飛行機が羽田に戻ったりと現地到着が遅れてしまったそうです。代わりに担当するかも?なメカさんがせっせと練習をしていたそう。間に合ったので、若いメカさんの出番はなかったけれど、きっとどちらが担当しても上手く行っていたと信じていますよ。

2番手の、チャンピオン山本尚貴選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の追い上げも素晴らしかったですが、後続を大いに引き離し充分な位置でトップでコース復帰すると、残り周回も安定した走りでチェッカー。今季初優勝を遂げました。

(こちらの4枚は私のスマホの写真)
(こちらの4枚は私のスマホの写真)

星野一義監督の感無量なお顔。いつも、喜ぶ姿もとても素敵ですよね。星野監督は、ご自身は臆病と常におっしゃっていて、レース前は緊張されるそう。先日、お話した際に、「インパルさん勝ったら世界平和が訪れますよ!」と言ったら、ずっとお笑いになっていてね。ほんとずっと笑ってらしたの…。ウケすぎたようです(笑)。良かったですよね、つかの間ですが世界平和が訪れて。だって、もう今週は、SUPER GT第3戦ですから!自分が勝つことも大事ですけど、チームが監督の為に頑張っているように見えちゃうくらい団結しているんですよね、インパルさんって。また世界平和が訪れるかな?そんなことを思いながら、九州から帰還した次第。優勝、おめでとうございました! 

今週も現場!誰の笑顔が見られるかな?では、また!

(写真:折原弘之 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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